明豊投手陣 キレ十分 きょう横浜戦【大分県】

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守備練習をする明豊の投手陣=兵庫県伊丹市の伊丹スポーツセンター
打撃投手を務めた明豊の岡本

【甲子園臨時支局】

 第91回選抜高校野球大会は23日、甲子園球場で開幕した。開会式があり、県勢の明豊(10年ぶり3回目)、大分(初)の両校ナインは堂々の行進を披露。聖地で気持ちを高めた後、それぞれの練習会場で調整した。

 初戦の前日となった明豊は兵庫県伊丹市の伊丹スポーツセンターで最終調整。開会式で「ここで勝つ」とイメージを膨らませたナインは気合い十分。大阪入り後、最もいい状態でノックとフリー打撃などに臨み、元気な声を球場に響かせた。

 大分は第5日(27日)の松山聖陵(愛媛)戦に向け、同県尼崎市の小田高校で汗を流した。多くの時間を打撃練習に充て、初戦に向けた準備を進めた。

 大会初日は1回戦3試合があった。開幕試合は市和歌山が延長十一回サヨナラで呉(広島)に勝った。第2試合は高松商(香川)が春日部共栄(埼玉)に8―0で、第3試合は星稜(石川)が履正社(大阪)に3―0で快勝した。

 第2日は24日、1回戦3試合がある。第2試合(午前11時半予定)に明豊が登場し、2回戦進出を懸けて横浜(神奈川)と対戦する。

 横浜戦に向け、明豊の投手陣が心身ともにベストの状態に仕上がってきた。エースとして活躍が期待される若杉晟汰(1年)は「大阪入り後はとにかく走って瞬発力を磨き、体のキレを高めながら初戦に標準を合わせてきた」と手応えをのぞかせる。

 登録5投手は体調管理を含めた状態アップに努めてきた。対外試合解禁(8日)から日も浅く、肌寒さも残る中での調整だった。それでも冬場も投げ込みを続け、自分の体と向き合ってきた投手陣は問題もなく、最高の状態に上げてきた。

 冬場でさらに球威を増した右の本格派、大畑蓮(2年)、寺迫涼生(同)は「準備万端。いつ声が掛かっても必ず抑えたい」と好調をアピール。右の狭間大暉(1年)、左の吉開大輝(同)も「要所を任せられる」(指導陣)レベルに。

 5投手の球を受け続けてきた捕手の成田武蔵(2年)は「誰が出ても頼れるレベル。それぞれの持ち味をうまく引き出して、勝利につなげたい」と力を込める。

 横浜戦は大会第2日の注目カードにもなっている。若杉は「簡単に倒せる相手ではないが、苦しい状況になっても冷静さは失わず、大観衆を味方につける投球をしたい」と声を大にした。

屈指の左腕 攻略なるか 明豊―横浜(神奈川)

 ▽第2試合(11時30分)

 明豊は自慢の強力打線を武器に、大会屈指の左腕投手の攻略を狙う。横浜のエース及川は150キロ超の直球と鋭いスライダーを持つ。内外野の守備も堅いが、好機を逃さず、小技、機動力を絡めて先取点を奪って流れをつかみたい。

 エース若杉ら投手陣の踏ん張りもポイントになる。相手打線は主砲の内海を軸に破壊力があるが、丁寧にコースを突いて打ち取りたい。終盤勝負に持ち込むためにも、バックは鉄壁の守りで投手陣をもり立てたい。

打撃投手が対策に一役

 明豊が続けてきた横浜の左腕対策で、最もチームに貢献したのが左の打撃投手たちだ。23日は岡本欧佑(2年)が通常よりも2メートルほど打者に近い位置から約100球を投じ、仲間の速球への慣れに一役買った。

 岡本は九州地区大会でベンチ入りしたが、今回惜しくも外れた一人。裏方に回ってからも「自分の役目」を即座に理解し、献身的にチームに尽くしている。

 この日も直球を主体に気持ちよく打たせる球と押さえる球を投げ分けた。岡本は「どこに投げても全員が気持ちの入ったスイングで鋭くはじき返した。仕上がりは最高。初戦が楽しみです」とうれしそうだった。