通算96勝の右腕 レンジャーズ・ハメルが現役引退を決断

日本時間3月24日、レンジャーズのジェイソン・ハメルが現役引退を決断したことが明らかになった。13年のメジャー生活で通算96勝をマークしているハメルは、2月にレンジャーズとマイナー契約を結び、招待選手としてスプリング・トレーニングに参加。オープン戦では4試合(うち2先発)に登板して2勝1敗、防御率4.15をマークし、ロングリリーバーとして開幕ロースター入りすることが決まっていたものの、家族と過ごす時間を優先するために現役を退くことを決断したようだ。

レンジャーズのジョン・ダニエルズGMは、ハメルの決断について「彼は家族と過ごす時間が最優先であると感じていたようだ。我々は彼の意思を尊重する。彼は様々な役割をこなすことができる投手であり、ブルペンの層に厚みを加えてくれるだけでなく、谷間の先発としての起用も考えていた。彼の穴を埋めることを考えないといけないね」とコメント。戦力の一人として計算していたようだが、36歳のベテラン右腕の決断をリスペクトし、受け入れた。

レンジャーズは開幕ロースターに8人のリリーバーを登録すると見られており、クローザーのホゼ・レクラークのほか、右腕のショーン・ケリー、クリス・マーティン、ジェシー・チャベス、左腕のジェフリー・スプリングスは開幕ロースター入りが確定。さらに、マイナー契約でレンジャーズに加入した右腕ジェンマー・ゴメスも、オープン戦の9試合で防御率1.74と好投したことが評価され、開幕ロースター入りが決まった。

ハメルが現役引退を決断したことにより、ブルペンは残り2枠。その2枠を右腕のザック・マカリスター、コナー・サゼック、エイドリアン・サンプソン、左腕のカイル・バードの4人が争っていると見られる。また、ダニエルズは他球団の開幕ロースターから漏れ、獲得可能になった投手の動向にも注目しているようだ。レギュラーシーズン開幕ギリギリまで、開幕ロースター争いは続きそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.