愛媛大で防災講演会 大規模災害に備えを

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 西日本豪雨災害を受けた防災講演会が23日、松山市文京町の愛媛大であった。大きな土砂崩れなどの被害が出た市内高浜地区でのアンケート結果の紹介やパネルディスカッションなどを通して学生や市民ら約30人が大規模災害への備えの重要性を再認識し、防災力の向上を図った。

 松山市消防局から出向している西村幸一・愛媛大客員准教授が同地区約2900世帯のうち1309世帯から回答を得たアンケート結果を示した。そのうち640世帯(49%)が豪雨を危険と意識したが、避難を考えたのは169世帯(13%)で、実際に避難行動を取ったのは65世帯(5%)にとどまったと説明した。

 自宅が被害を受けた世帯の3割以上が「いつ避難していいか判断できなかった」と答えたことから、「普段から防災活動を習慣づけ、自発的に情報収集を」「避難の呼び掛けや誘導など役割分担を各町内会で協議して」などと強調した。

 パネルディスカッションでは市職員や学生が意見交換。「(災害を)自分事とする意識啓発をしていく」「普段から身近な人とコミュニケーションを取るべきだ」などと熱心に語り合った。

 講演会は、県内5大学の防災士資格を持つ学生らでつくる「防災リーダークラブ」が開催し、2018年度は6回目。

西日本豪雨で被害が出た松山市高浜地区で実施したアンケート結果を示す西村幸一・愛媛大客員准教授(右)=23日午前、同市文京町