スマホ 家庭でルールを

室蘭市教委が「3ヶ条」配布

©株式会社室蘭民報社

小中学生の所持率増加

市教委が作成した「室蘭市携帯・スマホ三ヶ条」を新規契約する小中学生に配布しているauショップ室蘭東町店

 室蘭市内の小中学校の卒業式が終わり、4月から始まる新生活を前に、スマートフォンを新規契約する小中学生が増えている。市教育委員会は小学4年生以上の児童、生徒に配布している「室蘭市携帯・スマホ3ヶ条」を下に「トラブルに巻き込まれないため、家庭で決めたルールを守って安全に使用して」と呼び掛けている。

 市教委が2017年度(平成29年度)に実施したスマホ、携帯所持率アンケートでは、小学4年生以上が36・9%、中学生が73・2%。所持率は年々上昇し、その分、トラブルが発生する確率も増加傾向。

 市教委では14年度から、児童・生徒がトラブルに巻き込まれないよう「携帯・スマホ三ヶ条」を各校で配布。三ヶ条には小学生向け、中学生向けの2種類があり(1)小学生は午後9時、中学生は同10時以降は自分の部屋に持ち込まない(2)学校へは持ち込まない(3)フィルタリングをかけてもらう―と明記されている。三つの項目を基に、各家庭でルールを決めて正しい使用を促している。

 「三ヶ条」はauショップ室蘭東町、同室蘭中島の両店でも小中学生の新規契約者に配布。室蘭東町店の坂本喜郎店長は「春休み期間中、小中学生の新規契約者がぐんと増えます。同店でもフィルタリングサービスの加入を奨励しています」と話す。

 室蘭署によると、これまでに小中学生が被害者になるような大きな事件は発生していないという。しかし、市教委にはコミュニケーションアプリ「LINE」で相手の悪口を送り、言い合いになるトラブルが発生していると報告が入っている。

 近年では、月々の使用料金が千円台でスマホを持つことができる「格安スマホ」の普及が進み、小中学生が手軽に使える環境にある。市内の中学校では、学級ごとにグループラインをつくり、生徒間で連絡事項をラインで流すという現状もあるそうで「スマホを持っていない人の方が少ない」状況。

 スマホは便利な道具。しかし、使い方を誤ると、学習や健康に悪影響を及ぼし、いじめなど児童・生徒間でのトラブルから不登校につながったり、ネット上の危険な事件に巻き込まれる可能性がある。児童・生徒を守るため、今後も各家庭、各学校で使用方法を見守る必要がある。
(坂本綾子)