てんかんに理解を 26日「パープルデー」 専門医らイベント

 てんかんへの理解を深めるイベント「パープルデーながさき」が24日、長崎県長崎市出島町の長崎県美術館であり、講演や参加型のワークショップなどでにぎわった。

 長崎県内の専門医らでつくる「長崎てんかんグループ」主催。紫色のものを身に着ける世界的なてんかん啓発キャンペーン「パープルデー」(3月26日)にちなみ、昨年から開催している。来場者は紫色のTシャツを着たスタッフと一緒に手形・足形アートや折り紙、塗り絵、壁飾り作りなどを楽しんだ。

 講演では国立病院機構長崎医療センターのてんかんセンター長、小野智憲氏がてんかんの症状などを説明。てんかんはけいれんや体調不良などの急な発作が起こる大脳の病気で、100人に1人が発症し、長崎県内には約1万人の患者がいるという。「年齢を問わず起こり得る病気で、症状や頻度には個人差がある。社会で支えていけるよう、てんかんへの正しい知識を持ってほしい」と呼び掛けた。

 26日は長崎市の稲佐山山頂の電波塔などが紫色にライトアップされる。

折り紙を使った共同作品に取り組む子どもたち=長崎市、長崎県美術館

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