ジャイアンツが2番手捕手として38歳・クラッツを獲得

昨年のポストシーズンで打率.292の活躍を見せ、ブリュワーズのリーグ優勝決定シリーズ進出に貢献した38歳のベテラン捕手、エリック・クラッツが今季はジャイアンツで控え捕手を務めることになった。日本時間3月25日、ジャイアンツはマイナーの内野手、C.J.イノホーサとのトレードでブリュワーズからクラッツを獲得したことを発表。また、クラッツの加入に伴い、右腕のホゼ・ロペスがDFAとなって40人枠から外されている。

昨季のクラッツは、ブリュワーズで自身2番目に多い67試合に出場し、打率.236、6本塁打、23打点、OPS.634をマーク。ポストシーズンでは予想外の活躍を見せ、一躍ミルウォーキーのヒーローとなった。しかし今オフ、ブリュワーズは正捕手としてヤスマニ・グランダルを獲得。昨季の正捕手格だったマニー・ピーニャが2番手捕手に繰り下がるため、クラッツが開幕ロースターに残れないことはほぼ確実となっていた。そこに目を付けたジャイアンツが、バスター・ポージーをサポートする2番手捕手としてクラッツを獲得するに至った。

ジャイアンツのブルース・ボウチー監督は、クラッツを2番手捕手として開幕ロースターに入れる意向を示している。開幕までにできるだけ多くの投手とバッテリーを組むために、スプリング・トレーニングの残り2試合ではクラッツにマスクを被らせる方針だという。これまでにも毎年のように移籍を繰り返しながらしぶとく生き残ってきた選手であるだけに、新天地ジャイアンツでも投手とのコミュニケーションはスムーズに進むはずだ。

なお、ファーハン・ザイディ野球部門社長は、捕手2人体制と捕手3人体制のどちらを採用するかをまだ決めていない。捕手3人体制を採用する場合は、アラミス・ガルシアが3番手捕手としてロースター入りし、投手12人・野手13人の形で開幕を迎えることになるだろう。

クラッツは「バスター(・ポージー)はとても頼りにできる選手だ。ジャイアンツのブルペンは優秀だし、先発にも平均以上の投手が5人揃っている。楽しみだね」と新天地ジャイアンツでのプレイを心待ちにしている様子だった。

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