マーリンズ・陳偉殷 ブルペンの一員として開幕へ

メジャー通算170先発とマーリンズの先発投手陣のなかで最も実績豊富な陳偉殷(チェン・ウェイン)だが、33歳の左腕はブルペンの一員として2019年シーズンの開幕を迎えることになった。日本時間3月25日、マーリンズは陳が先発ローテーションを外れ、ブルペンに配置転換されたことを発表。陳はチームの手助けをするために、ブルペンへの配置転換を受け入れたという。ただし、これは陳が完全にリリーフに専念することを意味するわけではなく、マーリンズはシーズン途中のどこかのタイミングで陳が先発に復帰する可能性を排除していない。

陳は「もし自分で選択できるなら、もちろん先発をやりたい。僕がこれまでに慣れ親しんできたポジションだからね。でも、ブルペンに配置転換されたからには、その決定を最大限に生かせるように頑張るつもりだよ。ブルペンに配置転換されたからといって、精神的に何か影響があるわけではない。できるかぎりチームの手助けをできるように頑張るよ」と語り、先発へのこだわりを見せつつも、チームの決定を受け入れる意向を示した。

陳は今季のマーリンズにおける最高給選手(年俸2000万ドル)だが、オープン戦では防御率9.37、被打率.357と結果を残すことができなかった。マーリンズはすでに今季の開幕投手にホゼ・ウーレイナを指名しているものの、先発ローテーションの残り4枠は未定の状態。陳が先発争いから脱落したことにより、残り4枠をダン・ストレイリー、パブロ・ロペス、トレバー・リチャーズ、サンディ・アルカンタラ、ケイレブ・スミスの5人が争う状況となっている。

陳は役割が変わろうとも、ピッチングに対するアプローチが変わることはないと話している。「ブルペンに配置転換されたからといって、何かを変えるつもりはない。必要とされることをやるだけだし、自分のルーティンも変えないよ。一生懸命に投げるだけさ」と陳。ブルペンで好投を続けていれば、先発復帰への道も開かれるはずであり、チーム最高年俸のベテラン左腕の意地に期待したい。

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