DaVinci Resolve/DaVinci Resolve Advanced Panel事例:シンガポールのゾンビコメディ「Zombiepura」の場合

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Blackmagic Designの発表によると、シンガポール初のゾンビコメディ「Zombiepura」のカラーコレクションに、DaVinci ResolveおよびDaVinci Resolve Advanced Panelが使用されているという。国際配信が決まった「Zombiepura」は、短編映画監督・ジェイセン・タン氏による初の長編映画。タン監督はポストプロダクションチームの一員として、DaVinci Resolveで同作のカラーグレーディングも手がけた。

「Zombiepura」は軍の徴兵キャンプが舞台。奇妙なウィルスが蔓延し、怠け者の兵士、コーポラル・タン・カユの仲間たちを次々と血に飢えたゾンビに変えていく。いやいや兵役に就いていたカユであったが、天敵であるリー・シャオ鬼軍曹とタッグを組み、抱腹絶倒のゾンビアタックに立ち向かうことを余儀なくされるー。という物語。

「Zombiepura」は、2018年にカンヌで上映された。最近になって韓国のContents PandaとGSC Moviesが同作を購入したことにより、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、カンボジアでも上映された。2019年にはフィリピンでも上映される予定である。

タン監督は、短編映画の監督としてキャリアをスタート。短編映画「Tak Giu」が、口コミにより世界でブレイクしたシンガポール初の作品となったことで、世界的にその名を知られるようになった。その後タン監督は、自身が設立した“Hosaywood”ブランドを通じて、次々と短編映画やミュージックビデオを作成。「Zombiepura」はタン監督初の長編映画である。「Zombiepura」で最高品質のルックを得るために、タン監督はDaVinci Resolveを使用することを早い段階で決めていたという。

タン監督:この地域では、映画のカラーグレーディングにはDaVinci Resolveが主に使用されています。「Zombiepura」は、80年代のクラシックなホラー映画やアクション映画から影響を受けています。ホラーとコメディが混ざったストーリーなので、世界滅亡後のような彩度を抑えたルックと、コメディ要素の強い明るいカラーとのバランスを保つことが必要でした。

映画館のスクリーンで初めて作品を見た時は、非常に満足でした。特に、カラーグレーディングによって作品の雰囲気やストーリーのトーンが一層引き立っていたのは嬉しかったですね。

実際の制作に入る前に、ゾンビメイクの映り確認するため、1日かけてテスト撮影を行いました。カメラでどのようなルックが得られるか、そしてグレーディングでゾンビのリアリティをどこまで高められるかを把握しておくことは重要でした。例えば、血糊の色やサチュレーションの変更など、単純な調整でリアリティが増します。

プリプロダクションでDaVinci Resolveを使ってLUTを作成することで、カメラのルックをタン監督の思い描くホラーとコメディの様々なルックになるよう調整したという。ポストプロダクションでは、カラーコレクションとコンフォームでDaVinci Resolveが活躍した。「Zombiepura」のカラリスト、キエン氏は次のようにコメントしている。

キエン氏:Blackmagic Designのハードウェア、ソフトウェアは信頼性が高く、非常に効率的なカラーグレーディングが可能です。また、直感的に使用できるため、タン監督とアマンディ・ウォン撮影監督が行ったグレーディングのテストセッションは、非常にスムーズかつ生産的でしたね。簡単にLUTを作成してオンセットで使用できるので、夜のシーンでも正確な露出で撮影できました。

キエン氏:長編映画や長尺プロジェクトのグレーディングは、非常に面倒な作業ですが、DaVinci Resolve Advanced Panelのおかげで、作業時間を大幅に削減できました。本来、より多くのステップと作業が繰り返し必要な作業も、ボタン1つで実行できます。これにより貴重な時間を節約でき、シーンごとに異なるルックを試すなど、多くの時間をクリエイティブな作業に費やすことができました。DaVinci Resolveは、あらゆるゾンビの襲来に対応できる、私にとってぴったりのカラーグレーディングシステムです!