W杯から10試合で僅か1得点 ドイツの若きセンターフォワードは失敗なのか

ドイツ代表のヴェルナー photo/Getty Images

ドイツ代表は24日にEURO2020予選グループC第2節でオランダ代表と対戦し、3-2で勝利を収めた。オランダにはネーションズリーグで手痛くやられていただけに、今回の結果には満足できるだろう。

しかし、ドイツ代表にはまだ解決しなければならない問題がある。センターフォワードを誰に任せるかという問題だ。ロシアワールドカップではライプツィヒで活躍するスピードスターのティモ・ヴェルナーに賭けたが、期待に応えているとは言い難い。独『DW』もセンターフォワード探しは今後も続くだろうと伝えている。

何よりヴェルナーはロシアワールドカップのグループステージ第1節から、ここまで代表で10試合戦って僅か1得点だ。ミロスラフ・クローゼやマリオ・ゴメスなど、代表を支えてきたストライカーたちに比べると寂しいペースだ。

ヴェルナー以外の選手に目を向けるなら、レヴァークーゼンで活躍するFWケビン・フォラントも候補者に入れていいだろう。ブンデスリーガで15得点を奪うマルコ・ロイス、12得点を奪うヴェルナーが今回召集されているが、フォラントも11得点奪っている。その資格はあるはずだ。

得点数では劣るが、192cmの高さを加えられるヘルタ・ベルリンFWダヴィー・ゼルケも興味深い。同メディアもリオデジャネイロ五輪で準優勝に貢献した24歳の大型ストライカーに期待しており、別のオプションとなるだろう。

同じ大型FWではフライブルクFWニルス・ペーターゼンも候補に挙げられている。ロシアワールドカップでは27名の予備登録メンバーに選ばれており、代表召集まであと一歩のところにいた。同メディアはペーターゼンが途中出場からでも結果を残せるところに注目しており、こちらも興味深い選手だ。

最後は0トップ案としてドルトムントMFマリオ・ゲッツェの名前もある。今のドイツ代表に0トップが合うかは分からないが、とにかくゲッツェへの期待は大きい。2014ブラジルワールドカップ決勝で決めた優勝決定弾の衝撃は未だに大きく、頼れるセンターフォワードが見つからなかった場合はゲッツェの0トップをテストするのも悪くないだろう。

EURO2020を制するにはセンターフォワードがしっかりと得点を積み重ねるしかないが、代表監督ヨアヒム・レーヴは答えを見つけ出せるのだろうか。

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