日本から遅れること13年、アメリカの鉄道がApple Payで乗れるように

今日行われたイベントでAppleは、モバイル決済サービス「Apple Pay」が、今年後半に米国のいくつかの主要都市で、公共交通機関の乗車が可能になることを発表しました。携帯電話で公共交通機関への支払いを迅速かつ簡単に行えるようになることは昔からのこと。

例えば、アメリカでもすでに非接触決済ではないQRコードなどの類いで乗車できる仕組みはあるものの、日本人に馴染みの深い交通系ICによる乗車はほとんど普及していませんでした。日本で携帯電話による非接触決済、交通機関のチケット乗車が可能になったのは2006年のこと。日本が早すぎた、とも言える非接触決済の仕組みがアメリカでも始まります。

実際問題、グローバルで見ても、非接触決済はまだまだ普及していません。Appleの発表会で挙げられた都市名でも、東京(日本)のほかに、ロンドンやモスクワ、北京、上海、広州などの一部の大都市でしか利用されていません。日本においても、ICカードによる利用は多いものの、携帯電話による非接触決済はそれほど利用者は多くないかもしれませんが。

Appleの説明でも、Suicaの利用シーンがイメージとして使われていました

非接触決済の何が良いのか。やはり、カードや乗車券を別に持つと紛失リスクが高く、スマートフォン一台に集約して管理が容易になる、という点でしょう。アメリカにおけるApple Payの対応でも、Suicaなどと同じようにApple Payでのチャージが可能ですし、Apple Watchで端末をタップするだけで、乗車代を支払えます。

交通機関で利用可能になる都市は、ニューヨークとポートランド、シカゴから。これらの都市に赴く際は、Apple Payで日本と同じように電車に乗れるようになるかもしれません。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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