ナショナルズ ロブレス9番起用で「快足9・1・2番トリオ」形成へ

ナショナルズのデーブ・マルティネス監督は、今季のオーダーについて、1番にアダム・イートン、2番にトレイ・ターナー、9番にビクトル・ロブレスを起用し、投手に8番を打たせる方針であることを明らかにした。ターナーは昨季のナ・リーグ盗塁王に輝いた快足選手だが、マルティネスはナショナルズ移籍後の2シーズンで出塁率.394をマークしているイートンの出塁能力を重視。また、上位打線とのつながりを考え、有望株ロブレスのスピードを最大限に生かすために9番に置くことを決めたようだ。9番ロブレスから1番イートン、2番ターナーへとつながる「快足トリオ」は他球団の脅威となりそうだ。

マルティネスは「イートンは打席に入ると8球、9球、10球と粘りを見せてくれる。投手にとって、これほど嫌なことはない。しかも、そのあとにトレイ(・ターナー)と対戦しなくてはならないんだ」と語り、粘り強いバッティングが身上のイートンの存在が、打線全体に好影響を与えることを期待している様子だった。

また、開幕戦でロブレスの前の8番を打つことが決まったエース右腕のマックス・シャーザーは「ロブレスが9番に入ることによって、スピードという彼の最大の武器を活かすことができると思う。彼のように足が非常に速くて盗塁が上手い選手が一塁にいると、投手は走者のことが気になってしまうし、上位打線を相手に狙ったところへ投球することが難しくなる」と語り、投手の目線からロブレスが9番に入ることのメリットを説明してくれた。

ナショナルズ打線の中軸には、ブライス・ハーパー(フィリーズ)やダニエル・マーフィー(ロッキーズ)が抜けたとはいえ、アンソニー・レンドン、フアン・ソト、ライアン・ジマーマン、ブライアン・ドージャーといった好打者が並んでいる。ロブレス、イートン、ターナーの快足トリオが機能し、中軸に多くのチャンスを提供できるようなら、ナショナルズの得点力は格段にアップすることだろう。今季のナショナルズは快足トリオのスピードを武器の1つとして王座奪回を目指す。

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