NHK総合で3月29日放送の創作テレビドラマ大賞「週休4日でお願いします」（午後10：00）の試写会が行われ、主演の岡山天音、脚本の石原理恵子氏が出席した。不器用な性格で仕事がうまくいかない弁当チェーンの店長代理・高橋直人役を演じた岡山は「仕事が忙しいことは正しいことだと無意識に思っているかもしれません。それはすてきなことでもありますが、生活の中で傷ついている人もたくさんいると思います。そういう人が立ち止まってみるきっかけになってほしいという思いを込めて演じました」と作品への思いを明かした。
同作は、第42回創作テレビドラマ大賞を受賞した石原氏の脚本をドラマ化したもの。上司やパートの板挟みになりながら仕事をこなす直人が、パートの面接にやってきた同い年の青木華（飯豊まりえ）に「週休4日でお願いします」と言われるストーリー。こけしが好きで不思議な雰囲気の華にひかれた直人だったが、やがて残業続きで疲れ果て、重大なミスを犯してしまう。
脚本の石原氏は「私が会社員だった時に、残業が多くて食事をゆっくり食べる時間がなかなかなく、『食べるために働いているのに、どうして働いていると食べる時間がないんだろう』と思ったことが発想のきっかけです。頭の中の妄想で書いた物語が、大勢の人たちの手によって映像化されたことに本当に感動しています」とドラマ化の喜びを語った。
劇中では、無類のこけし好きの華によるマニアックな解説やさまざまな地方のこけしが登場するのも見どころで、岡山は「ちゃんとこけしを見つめたことがなかったのですが、同じこけしでも表情が違っていて、とても新鮮で楽しかったです。実は今、家にこけしが4体あるんです。すっかり大好きになってしまいました。置いてあるだけで生活にゆとりを感じます」とこけしの魅力にハマってしまったことを告白していた。
