農業を仕事にする~南部町で活躍する若手農業者

鳥取県南部町 広報なんぶ2019年3月号

©株式会社パブリカ

■南部町の農業
南部町は耕地の多くを占める稲作と共に、梨・柿の産地としても知られ、近年は白ネギの栽培も進んでいます。
農業は南部町を支える重要な産業ですが、農業で働く方の平均年齢は67.8歳と高く、高齢化が進んでいます。また、6割以上の農家が「後継者がいない」とアンケートに回答しています。
10年後の農地や農業をどのように支えるのか、町にとって大きな課題となっています。

■新たな農業者
農業従事者が減少する中、別業種から転職する人、都会から移り住む人など、新たな就農者が高い意欲を持って南部町で農業に取り組んでいます。
今回は、このような新たに農業に挑戦している若者たちを紹介し、南部町の農業を未来へとつなぐヒントにしていきたいと思います。

◆新規就農者に聞く
○Yさん(福成)
就農8年目:白ネギの生産

―就農のきっかけは?
東京に住んでいた頃、ふるさと鳥取定住機構の体験ツアーに参加したのがきっかけでした。子どもの頃から農業に興味があったのと、昔住んでいた山陰地方に住みたいという気持ちが相まって、10年くらい前に南部町に引っ越して農業をすることになりました。

―やりがいを感じるときは?
「毎年同じことがない」と他の農家さんから聞いたことがあって、同じように思います。苦労はあるが毎年改善しようとチャレンジできるので、飽きることがありません。スポーツアスリートに似ていると感じることがあります。

―将来は?
農業は天候に左右されます。排水を良くしたり土づくりに取り組んだり、ほ場の管理は本当に難しいです。いろいろな課題があるけど、今は四苦八苦しながら土づくりなどの地道な作業に取り組んで収穫量を増やしていけるよう、頑張っています。

○Nさん(阿賀)
就農5年目:乳牛の飼育

―就農のきっかけは?
実家が酪農を営んでいたので、その流れで農業高校にも通いましたが、もともと牛に興味があったわけではありません。直接のきっかけは、北海道で本場の酪農を見て規模に圧倒され、これに刺激を受けたからだと思います。それからは、地域でできる酪農ということを考えるようになりました。

―やりがいを感じるときは?
出産から大人になって乳がしぼれるようになるまで、人間がかかわっていくというところにやりがいを感じています。(牛が仕事仲間のようになっています。)それと、やった分だけ結果に出るので、そういうところもやりがいです。

―将来は?
糞尿の処理や、清潔な敷料(牛が横になるところに敷くもの)の確保など、いろいろな悩みがある一方で、遊休農地を利活用して牧草を育て、自給飼料で賄ってみたいというような将来の思いがあります。

<みなさんへメッセージ>
地元でつくった牛乳です。ぜひ、白バラ牛乳を飲んでください!

○Eさん(小原)
就農4年目:梨の生産

―就農のきっかけは?
もともと農業をしたいと思っていたことと、家も農業をしていたこともあって、それがきっかけです。

―やりがいを感じるときは?
農業は自分で好きなようにできるところが魅力。剪定作業とか一人でできる作業は楽しいです。それと、同業者と梨の話をしたり趣味の話をするのも楽しい時間です。

―将来は?
あげれば切りがないくらい悩みはありますが。何とかなると思って取り組んでいます。ただ、天候には左右されます。交配の時期に雨が降って、作業の日程が作れなくて大変な思いをしたこともあります。将来的には、ジョイント栽培(樹と樹をつなげて早く収穫できるようにする技術)で育てている梨が収穫出来始めているので、これを伸ばしていきたいです。
農業はやってみないとわからないことが多いが、やりながらいろいろなことに取り組んでいきたいと思っていますし、とにかく良い梨を作っていきたいと思っています。

▼就農を応援します
みなさんが苦労はあると言われますが、それ以上の「やりがい」を感じておられます。
新規就農を検討されている方は、産業課へご相談ください。国や県、町の支援事業をご案内します。

▼みなさんのご協力が必要です
新規就農者が地域に溶け込み、地域と農業の将来の担い手になるには、みなさんのご理解とご協力が必要です。
町では、新規就農者へ提供できる「農地」や「空き家」「農業資材」を探しています。ご協力いただけるものがありましたら、産業課までご連絡ください。