カブスが先発右腕・ヘンドリックスと4年5550万ドルで契約延長

日本時間3月27日、カブスのセオ・エプスタイン野球部門社長は、先発右腕のカイル・ヘンドリックスと4年契約を結んだことを発表した。これにより、ヘンドリックスは2023年までカブスの先発ローテーションの一角を担うことが確定。2024年の契約は球団側に選択権のあるオプションとなっているようだ。今回の4年契約でヘンドリックスに保証されている金額は5550万ドルだという。

4年契約の内訳は、2020年が年俸1200万ドル、2021年から2023年までの3年間が年俸1400万ドル。2024年の契約は年俸1600万ドルの球団オプション(またはバイアウト150万ドル)だが、2020年シーズンにナ・リーグのサイ・ヤング賞投票で3位以内にランクインすれば、自動的に契約が更新される。よって、保証総額は1200万+1400万+1400万+1400万+150万=5550万ドルとなる。

2015年以降、ヘンドリックスは規定投球回以上の投手のなかで14位の防御率(3.14)と21位のWAR(FanGraghs版:15.0)をマーク。2016年には防御率2.13の好成績で最優秀防御率のタイトルを獲得し、通算防御率3.07は通算100先発以上の現役投手のなかでは、クレイトン・カーショウ(ドジャース)、ジェイコブ・デグロム(メッツ)、クリス・セール(レッドソックス)、マディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)に次いで5番目の数字である。もともとは2012年7月にカブスがレンジャーズへライアン・デンプスターを放出した際の交換要員に過ぎなかったが、今やメジャーを代表する好投手の1人に成長を遂げた。

4年間の契約延長を手にしたヘンドリックスは、現在のチームメイトとできるだけ長く同じチームでプレイしたいと考えているようだ。「これが(カブスのチーム内での)契約延長ラッシュの始まりになるといいな」とヘンドリックス。29歳の先発右腕の願いは叶うのか。今後はクリス・ブライアントやハビアー・バイエズといった若きスター選手の契約延長交渉の行方に注目が集まりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.