「笠松競馬場職員になります」人事異動をツイッターで報告した新人に研修担当者が公開説教した意味とは

話題となったツイッター上でのやりとり

少し前にはバイトテロという言葉、そしてバイトテロ騒動の発生や厳しい処分を巡る騒動が連日のように勃発となっていたが、企業側のバイトテロ撲滅を目指した研修や啓蒙活動もあり、騒動の報告は急激に減っている。

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これで一安心かと思いきや、職員に対する研修から騒動が勃発という事案が舞い込むことに。騒動の発端となったのはSNS上に投稿された以下のような言葉。

「来月から笠松競馬場職員になるので、皆様よろしくお願い致します」
「半年は仮採用なので下手なことは出来ないんですが、本採用になったら、はっちゃけたいと思ってます

これに対し、笠松競馬場の研修担当者が以下のような公開説教を行ったのだ。

「あなたは私の研修で何を聞いていましたか? ツイッターの個人アカウント上で公営競技に携わる公務員であることを世界に発信するリスクを、どよのうに考えているのですか? 4月1日に面接を行いますので回答を準備しておいてください」

「現時点で、すでに『下手なこと』をやってしまっていることに気が付いてください。頑張る気持ちは受け入れますが、半年後に『はっちゃけ』の予告をされると、当方には警戒しかありません。4月1日に『はっちゃけ』とは何かを聞かせてくいださい」

これには、

「ツイッター見たら消すなって言われたやつ消してんじゃん」
「DMでやれや」
「なぜ見える所でやるのか」
「ほんとTwitterってアホ発見機だな」
「まあ常識的に考えて具体的な勤務先なんか言わないわな」
「買い手市場から売り手市場への過渡期に適応できてない」
「こんなのはパワハラ」
「守秘義務違反」
「採用する方だってコストかけてるんでな。ものになるかならんかわからんけど取っておこうかみたいな時代と違うから」

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また、競馬場の内情を知る人物からは以下のような危険性も指摘されている。

『真面目な話、ヤクザとかが「ちょっと場内の裏側に入れさせてや、何もせんから、な?」って来るぞ。明らかにカタギで偶然仲の良くなったふりしたり、彼女のふりしたり何でもあり。一番人気の馬に薬を盛るだけで大番狂わせの一攫千金。一番人気の馬が今回ダメだよって情報流すだけでも儲かる。たとえ何もしなくたって、調教師とかが「今日はコイツ元気ないですね」とか言って世話してる話を聞くだけでも違う』

『金賭けてる人間の怖さがわかってない』

『内部情報漏れて、レースに関係したと思われるだけで危ない』

『勝馬投票券は競馬関係者はすべて買うのは禁止されているしな。とにかく自分の立場が理解出来てないアホ。これで八百長のきっかけになったらどうするのかと』

『騎手や厩務員なんてガチガチ規制掛かっているのに職員がこうだと周りの関係者が怒るのは妥当。八百長、イカサマ、意図的なトラブルを発生させる原因だし、しゃあない』

内情に詳しいものの指摘を見る限り想像以上に厳しい業界であることが伺える。

外野からは研修担当者のやりすぎを指摘する声も大きいが、今回のツイートを出してしまった内定者も、実務に触れれば自らの認識が甘かったことを痛感するのだろうか。(文◎編集部)

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