メッツ・デグロムが5年1億3750万ドルで契約延長 昨季サイ・ヤング賞

日本時間3月27日、メッツは昨季ナ・リーグのサイ・ヤング賞を受賞したジェイコブ・デグロムと5年契約を結んだことを発表した。今回の5年契約は、デグロムの現行の契約に置き換わり、2023年までの契約となる。また、2022年終了後のオプトアウト(契約破棄)条項と、全球団に対するトレード拒否条項が盛り込まれ、2024年の契約は年俸3250万ドルの球団オプションとなっており、デグロムは最大で6年1億7000万ドルの契約を手にすることになる。デグロムは「僕はニューヨークでのプレイを本当に楽しんでいるんだ」とメッツへの愛着を口にした。

メッツの球団史上最高額の契約は、2012年にスター三塁手のデービッド・ライト(昨季限りで引退)と結んだ総額1億3800万ドルの契約であり、今回のデグロムの契約(5年1億3750万ドル)は、かつての名左腕ヨハン・サンタナと並んで球団史上2位タイの高額契約となる。また、ドラフト11巡目以下でプロ入りした選手としては、年平均額は史上最高となっている。

今回の契約延長により、デグロムは最短でも34歳まで、最長で36歳までメッツの一員としてプレイすることになる。ナ・リーグ新人王に輝いた2014年以降、デグロムは毎年のように安定したピッチングを披露し、通算防御率2.67は殿堂入りの名投手トム・シーバーに次いで球団史上2位の数字。また、勝利数で15位、奪三振数で9位、WAR(投手)で7位と、各部門でメッツの通算記録ランキングの上位に名を連ねている。

昨季のデグロムは、打線の援護に恵まれず10勝(9敗)に終わったものの、24先発連続でクオリティ・スタートを記録するなど、防御率1.70、269奪三振という素晴らしい成績をマーク。2度目のオールスター・ゲーム選出を果たしたほか、自身初となるサイ・ヤング賞に輝いた。レギュラーシーズン開幕を契約延長交渉のデッドラインに設定していたデグロムだが、無事に契約延長を手にし、最高のモチベーションで2019年シーズンの開幕を迎えることになりそうだ。

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