女子のみの大会開催! アマチュアボクシング in アトランタ

By Yukiko Sumi

トーナメント大会に弊誌ライターも出場

 2月最終の週末、アトランタにて異例となる女子オンリーのアマチュアボクシング・トーナメント大会が開催され、高校生時代からボクシングが最大の趣味であるWeekly LALALAのライター、鷲見(スミ)も出場してきました!

「アメリカでボクシングの試合に出たい」と、長年住み慣れたドイツを離れて昨年LAへ引っ越してきた編集部のライター鷲見。4度の試合・大会キャンセルを経てようやく米国デビューを果たした

 地元アトランタのスイート・サイエンス・ボクシング・クラブがアメリカ・アマチュア・ボクシング連盟のサポートを受けて主催したこの大会には、下は10歳から上は62歳まで計100人以上の女子ボクサーが参加。金曜日に予備計量が行われ、登録体重をオーバーしている選手には警告も。土曜日・日曜日はそれぞれ早朝から公式計量、午後から2日間で全70試合が行われました。

 中にはアメリカ代表五輪強化選手同士の対戦など超ハイレベルな試合もあり、ホテルの広間にリング2つを設置して開催された大会は大いに盛り上がりを見せました。また、勝利者にはトロフィーが、敗れた選手にもメダルが授与され、鷲見もアメリカデビューでちゃっかりトロフィーを手にしました。

計100人以上の女子ボクサーが全米から参加。らららライター鷲見(右)も米国デビューを果たした

 女子アマチュアボクシングは2012年ロンドン大会から五輪競技として採用されましたが、その後の国際アマチュアボクシング協会(AIBA)の不祥事などにより、2020年東京大会での実施はまだ決定していません。その競技人口は世界各国で増えていると言われますが、ボクシングの歴史が深く競技が盛んなここアメリカでも、アマチュアの、しかも女子のみの大会が行われるのは本当に異例のこと。男女平等が強調される世の中にはなりましたが、まだまだ〝男性的〟なスポーツに取り組む女性への差別などは存在します。しかし、野球やサッカーに女子ならではのプレースタイルがあるように、ボクシングも女子ならではの戦い方があります。

勝利者トロフィーと参加メダル。女子のみの大会らしい、ピンクのリボンが印象的

 今後もプロアマ問わず競技人口の増加が期待される女子ボクシング。偏見を持つ人の見方を変えることや、ファンの増加、何よりも底辺拡大にとって少しでも役に立てればという思いを胸に、これからも〝戦うライター〟として拳の道にペンの道に精進していく鷲見を応援していただければと思います!

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