大分の甲子園初勝利 黄色い応援団、うれし涙 【大分県】

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タオルを掲げ、グラウンドの選手と一緒に校歌を斉唱する生徒ら。念願の甲子園初勝利に笑顔が絶えなかった=27日午後、甲子園球場

【甲子園臨時支局】

 「ついにやったぞ」「最高だ」―。27日の第91回選抜高校野球大会1回戦で、大分は松山聖陵(愛媛)との接戦を4―1で制した。夏を含め、3度目の挑戦でつかんだ念願の甲子園初勝利。声をからして応援した生徒や保護者らは「ありがとう」と涙を流し、グラウンドの選手に大きな拍手を送った。

 三塁側アルプススタンドを約300人の応援団が陣取り、黄色いメガホンを打ち鳴らした。吹奏楽部の奥田夏季部長(17)=2年=は「みんなの励みになるよう一生懸命に練習してきた。演奏で盛り上げたい」と気合を入れた。

 初回から好機が到来。上位打線が安打を重ね、4番の中尾拓士一塁手=同=が先制の2点適時打を放つと歓声と拍手で沸いた。母の元子さん(52)=大分市ふじが丘=は「練習の成果が出た」。

 その後は互いにランナーを出しながら、得点を許さない膠着(こうちゃく)した展開。野球部OBの専門学校生石井大介さん(20)=同市敷戸新町=は「自分たちが甲子園に出場した2016年夏よりも、今のチームの方が冷静にプレーしている。粘りの野球に徹してほしい」と願った。

 八回表に1点を返されても「まだ大丈夫だ」「落ち着いていけ」などとナインを鼓舞する声援が続いた。ピンチを切り抜け、2点を追加するとボルテージは最高潮に達した。

 ゲームセットの瞬間を迎え、互いに抱き合い喜ぶ応援席の生徒ら。「大分高等学校」と書かれた黄色のタオルを胸の前や頭上に掲げ、選手と一緒に校歌を斉唱した。

 小山康直校長(68)は涙ぐみ「過去2回の敗戦経験、積み重ねが生きた。忘れられない日になる。よくやってくれた」。

 次戦は地元の明石商(兵庫)。応援団長の今村拳豪(けんた)さん(17)=2年=は「スタンドの人数では負けるかもしれないが、声の大きさでは勝てるよう頑張る」と力を込めた。