心に響くセリフが満載!「週休4日でお願いします」で岡山天音と飯豊まりえが“働くこと”について考える

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心に響くセリフが満載!「週休4日でお願いします」で岡山天音と飯豊まりえが“働くこと”について考える

「食べるために働いているのに、食べる時間がないっておかしくないですか?」。記者は劇中このセリフについ、うんうんと頷いてしまいました。記者だけでなく、働いている多くの方が一度は思ったことがあるのではないでしょうか? そんな働き方や自分の人生について悩んでいる人たちの心にエールを届けるのが、第42回創作テレビドラマ大賞「週休4日でお願いします」(NHK総合)です。

今作は日本放送作家協会とNHKが共同で毎年開催する「創作テレビドラマ大賞」の第42回受賞作品で、大賞を射止めた石原理恵子さんの脚本がドラマ化されました! 町の弁当店のバックヤードを舞台に、業務の忙しさに悩む正社員の高橋直人(岡山天音)が、パートで週休4日を希望し、こけしが大好きという不思議な感じの女性と出会い、恋心を育みながら、自分を見つめ直し、小さな一歩を踏み出す物語。なんともインパクトのあるタイトルがついた今作の試写会にお邪魔した記者が見どころをお届けします!

物語の主人公は高橋。弁当チェーン会社の正社員として働いていて、上司の森田(皆川猿時)やパートの向井成美(しゅはまるみ)たちとの間で板挟みとなり、事務処理は一手に担わねばならず、毎日残業の日々を過ごしています。高橋は仕事を辞めたいなと何となく思いつつ、父・忠夫(遠藤憲一)からはプレッシャーをかけられ、辞める勇気もなく日々を過ごしていました。

そんなある日、パートの面接に同い年の女性·青木華(飯豊まりえ)がやって来ることに。独身、一人暮らし、夢はなしというちょっと不思議な彼女は「週休4日でおねがいします」とほほ笑み、そんな華に高橋は一目ぼれしてしまいます。しかし若いのにパート、そして“こけし”が好きという華に、弁当調理場の人々はけげんな反応示します。そして、高橋が「週休4日で食べていけるの?」と尋ねると、「食べるために週休4日にしたんです」と華は返答。高橋は華に近づきたくて、自分もこけしが好きだとうそをつきますが、それがきっかけで“こけしイベント”に出かけることに。こけしの魅力を楽しそうに教えてくれる華に、高橋はますますひかれていきます。

そんな中、残業続きで疲れのたまっていた高橋は、職場で重大なミスを犯してしまいます。「働き方」という社会的バックグラウンドを背負いながら、今どきの若者2人のスローテンポなラブストーリーとして、見る人に気持ちがじんわり届くドラマになっています!

試写会には、主演の岡山さんが登壇。会場に来られなかった飯豊さんの代わりには大きなこけしが飯豊さんの衣装を着けて登場してくれました!(笑)。岡山さんは「このドラマの脚本を読ませていただいた時から、見てくれた方が高橋くんや、青木さんに自分を重ねて見てほしいなと思っていました。忙しかったり、仕事がたくさんあったりするのはすてきなことだ、そしてそれが正しいことだという前提が無意識の内に皆さんの中にあると思います。それはそれですてきだと思うけれど、そういう生活の中で無意識に傷ついている人がいると思っていて、そういう人がふと立ち止まってみるきっかけになってほしいなという思いを込めながら演じていました」とご自身の役に込めたメッセージを語ってくれました。

そして制作統括の須崎岳さんに促され、岡山さんが大きなこけしにマイクが向けると、なんと飯豊さんの声が!(笑)。飯豊さんは「まずはタイトルに衝撃を受けました。今のこの現代にはこういうふうに言える人ってなかなかいないんじゃないかなと思っていて、自分でセリフを言っていて、華ちゃんのセリフに考えさせられました。お仕事がたくさんあることには幸せを感じていますが、そんな中でこの作品と出合って、働いていることについて考える時間だったりとか自分の人生について考える時間っていうか、日常生活でそういうことを考えることがなかったので、この作品を通して自分を一度見つめ直せたし、新たに一歩踏み出せたかなと思っています」と会場にコメントを寄せてくれました。こけしが真面目な話をしているというちょっとシュールな状況でした…(笑)。

また、岡山さんはドラマのキーとなるこけしについて「今はもう家にこけしが4体いて、すっかり大好きになってしまいました」と今作に影響されたことを告白。飯豊さんも「最初、こけしとまりもを勘違いしていたんですけれど(笑)、このドラマでこけしのかわいさを知ることができたので、今は街中がこけしにあふれていて! たくさんのこけしを見つけてしまうようになりました!」と明るくご自身の変化を教えてくれました。

劇中には働くことや人生について悩んでいる人に向けられているセリフがたくさんあり、大変印象的なのですが、そのセリフについて岡山さんは、「見ていただいた方によって、届くセリフがたくさんあって、これが決め!というのではないんですが、その人の等身大にハマるセリフがたくさんあると思います」と教えてくださいました。

飯豊さんも「華ちゃんの『いろんな生き方をしている人がいます。世界は広いんです。いろんな生き方があるから、どの選択をしてもいいんです』という力を抜いても良いんだよって包み込んでくれるセリフが刺さって、お仕事している上で励みになるなと思いました」とコメント。実は記者も少し前に、働くこと、そして自分の人生について考える少し苦しい時期がありました。今回この作品を拝見して、少し時間が経った今でも「私は私の選択でいいんだ」と無条件に肯定されている気持ちになることができ、どこか心が軽くなりました。本当に「このドラマをあの時見ていたらどれだけ心が救われただろう」と思うようなセリフが45分の間にキュッと詰まっていて、同じような悩みを抱えている人に届いてほしいと強く思わずにはいられませんでした。

ある成功している方が、「今でもこの道が正解だったのか分からない」とおっしゃっている記事を読んだ時に、こんなに偉大な人でも迷いがあるんだと思うことがありました。きっとどんな人でも迷いや悩みを抱えていて、「今、絶対これが正解だ!」と確信を持って生きている人は少ないのではないでしょうか? 今作は働いている方にはもちろん、そうでない方にも温かく響き、笑いと感動のバランスがすてきな45分間になるはずです。この週末はふと立ち止まって、自分を見つめ直す時間を過ごすのも良いかもしれませんね!

NHK担当 A・M

【番組情報】


「週休4日でお願いします」
NHK総合
3月29日 午後10:00~10:45