長崎県議選あす告示 46議席に62人立候補準備 4月7日投開票

 統一地方選の第1ラウンドとなる長崎県議選が29日告示される。今のところ全16選挙区の定数46に対し、計62人が立候補を準備。県議会は2017年夏に自民県議団が2会派に分裂しており、改選後の主導権争いもにらんだ戦いが展開されそうだ。野党分裂を経て初の統一地方選を迎える立憲民主、国民民主は地方で支持を広げられるかが焦点となる。投開票日は4月7日。
 ほとんどの陣営は事務所開きや決起集会などを終え、事実上の選挙戦に突入。16選挙区のうち、雲仙市、南島原市(各定数2)、平戸市、壱岐市、西海市、東彼杵郡、南松浦郡(各定数1)の7選挙区では無投票の公算が大きい。7選挙区無投票は、前回と並び過去最多となる。
 政党別の立候補予定者は自民35、立民2、国民5、公明3、共産3、社民2、無所属12。新旧別では現職38、元職3、新人21。
 選挙区別では、対馬市(定数1)が現職と新人による四者入り乱れた激戦が予想される。5人が出馬予定の大村市(同3)は現職と新人が保守票争奪を繰り広げ、立民新人も参戦する構図となりそう。17人が出馬予定の長崎市(同14)、11人が争う佐世保市・北松浦郡(同9)も当落ラインをにらんだ神経戦が続く。諫早市(同4)は6人が予定。島原市、西彼杵郡(各定数2)は三つどもえの戦い。五島市、松浦市(各定数1)は一騎打ちの公算。
 県選管は27日、立候補者届け出受け付けのリハーサルを県庁で実施。職員は届け出順を決めるくじ引きや公営物資の交付などの手順を確認した。

立候補届け出受け付けのリハーサルで手順を確認する職員=県庁

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