JR九州・青柳社長 貸付料 議論の段階にない 徴収期間延長「否定したわけではない」

 JR九州の青柳俊彦社長は27日、九州新幹線長崎ルートに関する与党検討委員会で全線フル規格での早期整備をあらためて求めた。与党検討委終了後、青柳社長と記者団の主なやりとりは次の通り。
 -佐賀県の負担軽減策としてJR九州の貸付料(リース料)の徴収期間を延ばす考えはあるのか。
 リース料は整備方式が決まり、開業の直前に最終的に決まると認識している。今、数字を議論するところではない。
 -会合では期間を延ばすことを否定したわけではないのか。
 否定したわけではない。リース料の設定はこれまでと同じような過程で進めていきたいと申し上げた。
 -貸付料のスキームそのものを変更することについての考えは。
 スキームの変更は国として決定する事柄。それに対して(国から)質問があれば回答していく。今の時点でわれわれから駄目だとか、変更はできないなどと言っているわけではない。
 -並行在来線についての考えは。
 整備方式が決まった上で、地域と真摯(しんし)に検討するべき事項。今日の委員会では回答はしていない。
 -会合でルートについて「佐賀駅を通らないルートは考えられない」と発言されたそうだが、理由は。
 事業者として、効率的に新幹線効果を広めていくには結節点である佐賀駅を通るのは当然だと考えている。

与党検討委終了後、記者団の質問に答える青柳JR九州社長=衆院第2議員会館

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