あのアニメのネットスラングの元ネタってなんなの?「これは…青酸カリ!!」編

アニメのキャラクターなどが粉末や液体を指ですくって舐めた際に「ペロッ…これは…青酸カリ!!」と書き込む人がいるが、これは1994年から連載を開始し、1996年からはアニメ放送もされている、青山剛昌原作の推理マンガ『名探偵コナン』が元ネタとなっている。

正確には単行本第7巻「血染めのボタン」において、主人公の江戸川コナン(工藤新一)がグランドピアノの下部にあった隠し扉を開けて、謎の白い粉末をペロっと舐めた部分が元になっているのだが、実はこのときコナンは舐めた後に「こ、これは…麻薬!!!」と話している。

普通に考えれば、青酸カリを舐めたら命に関わってしまうので舐める訳がない。「青酸カリ!!」といってるのは、ネットに出回っている画像は、別のコマのセリフをあてたコラージュで、そのコマのみが独り歩きした結果、スラングにまでなってしまったのだ。

ちなみに、アニメ放送回では、第11話「ピアノソナタ『月光』殺人事件」が原作のエピソードに該当するが、アニメ版でコナンは白い粉の匂いを嗅いだだけで「麻薬!」と判断している。

なお、創作物では未だに麻薬か判断するため舐める人がいるが、現在の麻薬取締官は舐めて判断しないらしい。試薬や検査機を使ってどの薬物か判断するのかが一般的だ。昔は舐める人もいたらしいが、すぐに吐き出さないと危険なのだとか。(斎藤雅道)

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