「なつぞら」子役の粟野咲莉「オープニングで泣きました」。札幌で完成試写会

4月1日スタートのNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜午前8:00ほか)の完成試写会が3月25日、NHK札幌放送局で行われ、ヒロイン・なつの幼少役の粟野咲莉、柴田夕見子の幼少役の荒川梨杏が参加した。本作は、戦争で親を失った少女・奥原なつ(広瀬すず)が父の戦友の柴田剛男(藤木直人)に引き取られて十勝に移り住み、成長後は草創期の日本アニメーションの世界に飛び込む物語。脚本家・大森寿美男によるオリジナル作品で、連続テレビ小説100作目に当たる。

粟野は「戦災孤児という役が難しくていっぱい悩みましたが、出来上がったオープニングを初めて見た時、かわいいアニメーションとすてきな歌にぐっときて、大変な思いが吹き飛び、頑張って良かったとお母さんと一緒に泣いてしまいました」とうれしそうな表情を浮かべた。ロケ地となった北海道・十勝の思い出について、「牛乳やアイス、チーズ、豚丼、牛トロ丼など美味しいものをたくさんいただきました。特に、生まれて初めて鹿肉を食べて、最初はドキドキしましたが、独特な味で美味しかったです」と笑顔を見せた。

一方、なつと同い年という柴田家の長女・柴田夕見子の幼少役を演じる荒川は「北海道弁が初めてで、いっぱい練習して覚えました」と撮影の苦労談を明かし、「十勝は空が広くて真っ青で奇麗でしたが、東京より寒くて驚きました」とロケを振り返った。また、「大好きなスピッツが主題歌で嬉しい。大好きな朝ドラに出演できた嬉しさを実感しています」と喜びを語った。

磯智明チーフプロデューサーは「100%北海道生まれ、十勝育ちのドラマです。幼少期は第1・2週で、成長したなつは東京に行きますが、並行して北海道・十勝の酪農や菓子メーカーの戦後の歴史も描かれます。そうした物語がなつの人生に深く影響するので、最後まで北海道の魅力を十分伝えられるはずです」と自信をのぞかせた。

この日はNHK北海道の2019年度番組発表会見も行われ、NHK総合の北海道150年記念ドラマ「永遠のニシパ~北海道と名付けた男 松浦武四郎~」の放送日時決定と公式サイトの開設も発表された。北海道では6月7日(午後7:30、北海道ローカル)に先行放送、7月15日(午後7:30)に全国放送する。本作は幕末の探検家・松浦武四郎(松本潤)の人生を描くもので、新キャストとして初代開拓使長官・鍋島直正役の小日向文世、新政府参与・大久保利通役の江口洋介も発表された。

会見ではこのほか、NHK総合の「NHKニュース おはよう北海道」(月~金曜午前7:45、北海道ローカル)と「NHKニュース おはよう北海道 土曜プラス」(土曜午前7:30、北海道ローカル)のキャスターを、古谷敏郎アナウンサーと堀若菜アナウンサー、西阪太志アナウンサーと工藤恵里奈アナウンサーが隔週で担当すると発表。会見に出席した古谷アナは「いざという時のNHKとして早く正しく面白く、親しみやすい番組作りに励みたい」、工藤アナは「これまでの経験を生かして、元気にエネルギッシュに頑張りたい」、堀アナは「郷土愛を発揮して、朝一番のニュースを伝えたい」と抱負を述べた。

NHK北海道の改編ではこのほか、NHK総合の「ほっとニュース北海道」(月~金曜午後6:10ほか、北海道ローカル)の新キャスターに太細真弥アナウンサー、加藤美穂アナウンサーが加わり、「北海道クローズアップ」(金曜午後7:30、北海道ローカル)の新キャスターを野村優男アナウンサー、浅野里香アナウンサーが務める。

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