【大阪】北摂の熱き挑戦者たちが生み出す新名物

©株式会社サンケイリビング新聞社

大阪・北摂エリアには、万博公園や箕面の滝、美味しいグルメや有名なスイーツなど、地元が誇る名物がいっぱい。さらに今、新たな名物が続々と誕生しています。ヒットを予感させる地元の新名物と、それを生み出すチャレンジャーに注目しました。

痛くない鼻緒でぞうりに革命

はなぞうり

出典:リビング北摂Web

はなぞうり(3400円)は、鼻緒、土台の色の組み合わせで12パターンから選べます。4月21日(日)~23日(火)には、商品を展示・販売する「100人100緒展」をギャラリー糸(池田市)で開催

履きやすさと、〝足育〟の視点を盛り込んだ〝はなぞうり〟を開発した、ヨネマル商事(池田市新町)代表取締役の米谷まどかさん(43)。ご主人の会社のノベルティーで、底にタイヤの溝をデザインしたサンダルを企画した際、手応えを感じたのが起業のきっかけ。「その際、ご縁があった和尚さんたちとコラボし、草履以上の履きやすさをと生まれたのが、〝和尚サンダル〟(4200円)です」と、米谷さん。

次に取り組んだのが〝はなぞうり〟。「周囲の女性や私自身も抱えていた、外反母趾など足の悩み解消に役立てたい」と、昨年7月に販売を開始。鼻緒をソフトに太く、サイズごとに底の高さを変えるなど、細部にこだわり、足にやさしい構造に。「和テイストが、外国人にも好評です。観光で盛り上がる池田から、世界に発信したい」

出典:リビング北摂Web

「履きやすくても、かわいくないと女性は〝あがらない〟ので、鼻緒飾りでデコレーション」と米谷さん。花は北摂の作家とコラボしました

購入はWebで!

“紅ショウガ天”をデザインの力で大阪土産に

大阪 紅ショウガ天 柿ノ種揚

出典:リビング北摂Web

大阪 紅ショウガ天柿ノ種揚(199円)は、鮮やかな紅ショウガ色がインパクト大!

〝大阪 紅ショウガ天柿ノ種揚〟を生み出したのは、パッケージデザイン会社のアイデアパッケージ(池田市住吉)。「大阪土産はたくさんあるけれど、消費者目線でほしいものがない。それならウチでつくろうと思って」と、代表取締役の西尾優志さん(47)。「紅ショウガの天ぷらは大阪のソウルフード。柿の種は、形がかわいくて、つい手が伸びちゃうでしょ。企画は5分」と笑いますが、「味は試作を重ね、もちろん、手に取ってもらうためのパッケージにはこだわりました」と自信を見せます。

2016年発売当初はまったく売れず、「人に配っていました(笑)」。テレビの情報番組での紹介、関連商品の開発など工夫を重ね、今では駅や空港のお土産売り場に並び、姉妹品も続々登場しています。

出典:リビング北摂Web

デザイン力を武器に「まだ、いろいろと計画中」と楽しそうな西尾さん。自社ブランドでは菓子のほか、レトルト食品も手掛けています

購入はWebで!

豊中をカバンのまちにする!

バッグブランド「Dialog」

出典:リビング北摂Web

和泉木綿の風合いを生かしたバルーンバッグ(Root、 1万3824円、写真右)は、「立体裁断でパターンを作ることで、美しいバルーン型に。当社が誇る技術力のひとつです」と、宍戸さん。写真左の2wayボストンバッグ(Dialog 、5万1840円)は、手染めの皮、泥など天然染めの帆布の経年変化を楽しめます

手仕事の技術が詰まったカバンを製造するi.D.S.(豊中市名神口)。工場長の宍戸義勝さん(39)が取り入れているのが、技術と品質を上げながら、人を育てるシステム。「何十年もの職人修業に匹敵する作品を、素人がどうすれば生み出せるかを考えました」と宍戸さん。自身も職人ではなかったことで、作業を誰もができるところまで細分化し、各自が担当箇所を完璧に仕上げる方法を考案。ODMを手掛けながら、自社ブランドを育てます。

実は、宍戸さん、10年前に設立した同業会社が昨年夏、トラブルに見舞われ倒産。新会社の設立時、強みになったのが技術力でした。再起後も変わらぬ目標は「豊中をカバンのまちに」、タグにはmade in TOYONAKAの文字を刻みます。

購入はWebで!

吹田産の米からおいしい酒を

吹田のゾウ

出典:リビング北摂Web

(右から)「吹田のゾウ」1800ml・3300円、「吹田の小ゾウ」1800ml・2800円、「吹田のゾウハート」720ml・1550円、「吹田の小ゾウ」720ml・1450円。※いずれも税別

吹田産のお米を使った日本酒〝吹田のゾウ〟。手掛けたのは、各地の地酒やワインを販売する木下名酒店店主の木下靖雄さん(48)です。地域振興に関わるうちに「吹田には全国に誇る名物がないと痛感しました。なんとか地元産米で日本酒をつくれないかと」。

しかし、農地の少ない吹田での協力者探しは難航。そんな中、ヒノヒカリを生産する農家と出会い、さらに山形の酒造会社の協力を取り付け、2017年春、念願の〝吹田のゾウ 純米大吟醸〟が誕生。スッキリとした辛口が日本酒好きの心をとらえ、「口コミなどで広まり、大人気になりました」。続いて、中口の〝吹田の小ゾウ〟、甘口の〝吹田のゾウハート〟も誕生。「万博で注目を集める大阪。これを機に〝日本酒の吹田〟も全国にPRしたい」と語ります。

出典:リビング北摂Web

一風変わったネーミングは、「大昔、吹田に生息していたとされる“アケボノゾウ”から発想しました」と木下さん

購入はトナリエ南千里で!

い草の香りや感触を次世代に伝えたい

い草小物「amtsumg(アムツムグ)

出典:リビング北摂Web

スマホケース、メガネケースなども。裏地に華やかな布を用い、女性が手に取りやすいデザインに(文庫サイズブックカバー・1620円~)

い草織物を使った文房具などを製造販売するシンメ(高槻市安岡寺町)。畳関連の繊維資材を扱う製造卸会社でしたが、畳のニーズが減少する中、身近な製品でい草の良さを広めたいと一念発起したのが、二代目の真目祐治さん(51)。「苦労したのは、ブックカバーに必要な薄さとしなやかさをい草で実現すること。独自の貼り合わせ技術の開発に約3年かかりました」

2017年にブックカバーを販売すると、ノベルティーグッズ製造会社、書店などから幅広く声がかかるように。地元企業とのつながりも増えました。現在、ブックカバーのラインアップは5色展開32種類に。「昨年から販売したペンケースやコースターなど、新商品の評判も上々。さらに販路を拡大したい」と真目さん。

出典:リビング北摂Web

「だんだんと本の形になじんでくるい草。調湿機能があり、さらっとした感触が人気です」と真目さん

購入はWebで!

料理人のぽん酢で障がい者を支援

ぽん酢「職人の技」

出典:リビング北摂Web

お湯で割るとお吸い物のよう。関ヶ原たまり醤油や、枕崎の本枯節血合い抜きなど、こだわりの食材が詰まった「職人の技」(330ml)2571円

1本2571円。高級ぽん酢〝職人の技〟を開発したのは、ソア(高槻市富田丘町)代表の川上登さん(54)。もともと和食料理人だった川上さんがソアを設立したきっかけは、お客さんから聞いた、障がい者が働く作業所の平均賃金の話でした。「その低さに驚きました。職人としての経験値を生かして、何かできないかと。店を閉め、まさに職人の知恵と技を生かして、丸1年かけてこのポン酢を開発しました」

作業所の障がい者がビン詰めやラベル貼り、箱詰めを行います。それをソアが適正価格で買い取るというシステム。高槻発の高級ポン酢誕生と話題を呼びました。今年2月にはふるさと納税の返礼品にも選出。「今後も新たな商品を企画して、障がい者の自立支援につなげていきたい」

出典:リビング北摂Web

「食材本来の味を大切にするため、火を使わない水出し製法や、ぽん酢自体の重さでしぼる伝統的な技法にこだわっています」と川上さん

購入はWebで!