大島村の発展拠点完成 まちづくり運営協の事務所 

 長崎県平戸市の離島、大島村の住民でつくるNPO法人「大島村まちづくり運営協議会」の活動拠点となる事務所が同村の旧神浦桟橋待合所内に完成した。23日に開所式があり、今後の活動充実や地域の発展を誓った。
 同協議会は2016年4月に発足。高齢者が対象の脳トレーニング講座や見守り活動、来島者を迎える桟橋周辺にチューリップを植栽する事業などに取り組んでいる。これまで市大島支所内に仮の事務所を設けていたが、市などの協力を得て移転した。
 事務所は広さ約23平方メートル。事務スペースを設け、4月から市の集落支援員と事務員が常駐。まちづくり計画に即した活動のほか、島内の空き家の情報を市に提供する。
 約80人が出席した開所式で、黒田成彦市長は「行政と協働し、今まで以上に地域に根差した活動を期待する」とあいさつ。関係者がテープカットなどで祝った。協議会の岡村幸夫理事長(69)は「お年寄りも住みよい環境づくりを第一に行動し、活性化につなげたい」と意気込んだ。

テープカットで事務所の開所を祝う関係者=平戸市大島村

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