虚偽出張を報告の准教授、停職3カ月 川崎市立看護短大

 川崎市立看護短期大学(同市幸区)は28日、上司に虚偽の出張報告をしたとして、男性准教授(59)を停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。

 同短大によると、准教授は、2017年12月に宮崎県内で開かれた倫理学会と18年2月に熊本県内で催された倫理の公開講座に参加したように装うため、主催者に送付させた資料などを上司に示した上で虚偽の出張報告をした。また18年度中には5回の無断欠勤があったほか、無断の出張を4回繰り返した。

 同短大は准教授に年間45万円の研究交付金を支給。市から返還命令を受けた准教授は、両県への出張費など計約32万円を返還した上で「私的な旅行だった」などと弁明しているという。

 坂元昇学長は「大学の教員がこうした行為をしたことは誠に遺憾。学生や保護者、市民におわびしたい。学生の心のケアを含め、信頼回復に全力で取り組む」とコメントした。

© 株式会社神奈川新聞社