<東北電>秋田火力2基を停廃止 能代3号機増設

©株式会社河北新報社

 東北電力は28日、秋田火力発電所3号機(秋田市、出力35万キロワット)を今年9月に廃止し、2号機(同)を2020年3月に長期計画停止にすると発表した。老朽化し、原料が重原油で発電経費がかさむことに加え、建設中の能代火力3号機(能代市、60万キロワット)の増設と運転前倒しによって電源を確保できると判断した。

 秋田火力で唯一残る4号機(60万キロワット)についても、将来的に廃止を検討する方針。廃止後の発電所の土地利用は未定という。

 原田宏哉社長は28日の定例記者会見で、19年度の電源開発計画=表=を発表。高効率の石炭火力となる能代3号機の運転開始時期を、当初計画の20年6月から同3月に前倒しして秋田火力と電源を入れ替えることで、電源確保とコスト削減が可能になると説明した。

 秋田火力では同社と協力会社合わせて約500人が従事している。原田社長は「4号機は当面運転し、地元経済への影響は限定的。能代火力などで雇用維持に努める」と述べた。

 他の計画では、新潟県佐渡市の両津火力1号機(3000キロワット)と3号機(5000キロワット)を20年度に廃止する。今後、7500キロワット級の代替発電設備の開発事業者を入札で募り、25年度に運転開始する。水力の東山発電所(会津若松市、280キロワット)は20年3月に廃止する。

 東通原発2号機(青森県東通村)は着工、運転開始ともに「未定」のままとした。19年度の設備投資額は原発の安全対策工事を含めて4000億円程度となる見通し。

 秋田2号機は1972年、3号機は74年、4号機は80年に運転開始。1号機は2003年、東日本大震災後に緊急設置された5号機は今月15日に廃止した。