福島第1原発調査に新型ロボット 堆積物確認へ

日立GEなどが公開

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原子炉格納容器内を調査する新型ロボットの装置を説明する日立GEニュークリア・エナジーの野中善夫主任技師=日立市大みか町

日立GEニュークリア・エナジー(日立GE)と国際廃炉研究開発機構(IRID)は28日、日立市大みか町の日立GE工場で、東京電力福島第1原発1号機の原子炉格納容器内を調査する新型ロボットを公開した。潜水機能を備え、同容器の下部にたまった水中を移動しながらカメラで撮影し、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)など堆積物を確認する。ロボットは堆積物の厚さをセンサーで確認する装置を備える機種など全6種類7機。来年9月までに予定される現場調査に順次投入される。

ロボットは有線ケーブルで遠隔操作する仕組み。主に円柱形で、直径約25センチ、長さ約110センチ、重さ約40キロ。後部のスクリューで水中を進む。

調査ではまず、ケーブルの絡まりを防ぐガイドリングを取り付けるロボットを投入。次に望遠カメラ付きロボットで設備の損傷や堆積物の状況を把握し、堆積物表面の3Dマッピング(点群データ)を取得。堆積物のサンプルも採取する。

日立GE原子力設計部の野中善夫主任技師は「(同原発)1号機は事故で核燃料の全量が溶け落ちたと言われており、損傷が激しい。堆積物や落下物を除去しながら燃料デブリの取り出しをする必要があり、調査では堆積物の状況など見ていく」と説明した。

ロボットの遠隔操作する訓練も公開された。 (三次豪)