バロンドールはセルヒオ・ラモスに与えるべき!? フィーゴがレアルの後輩を猛プッシュ

フィーゴがバロンドールに推薦したセルヒオ・ラモス photo/Geety Images

バロンドールは2008年から2017年までの期間、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドとアルゼンチン代表FWリオネル・メッシによって支配されつづけてきた。しかし、昨年はクロアチア代表MFルカ・モドリッチにこの賞が与えられ、ひさびさに新たなバロンドール受賞者が誕生した。ロナウドやメッシもまだ健在だが、この流れのままバロンドールは新しい時代に突入することになるのだろうか。

スペイン『MARCA』によると、かつてバルセロナやレアル・マドリード、インテルなどで活躍したルイス・フィーゴはバロンドールを受賞すべき現役選手について語ったようだ。自身も2000年にこの賞を獲得しているが、同メディアのインタビュー内で彼は自分と全く別のタイプであるスペイン代表DFセルヒオ・ラモスを推薦している。

「セルヒオ・ラモスがバロンドールを勝ち取るに値するのは明らかだ。ディフェンダーはゴールキーパーとほとんど同じで、賞を獲得するのはとても困難だ。でもカンナバーロはそれをやってのけた。時期や状況にもよるけど、それがなければクオリティによってラモスが受賞すべきなのは明らかだよ」

たしかに、サッカーはお互いの得点を競い合うスポーツである以上、攻撃的な選手の方が守備的な選手よりも良い印象を与えやすいのは否定できない。フィーゴの主張したように、2006年にイタリア代表DFファビオ・カンナバーロが受賞こそしているものの、過去63年の歴史でDFが選ばれたのは3度のみ。よほど強烈なインパクトを残さなければ、受賞は難しいだろう。

バロンドールは“世界最高”のプレイヤーに与えられることも忘れてはいけない。ラモスは非常に優秀な選手だが、しばしばダーティーなプレイを見せている。ゆえに、有権者が非常に票を投じづらい選手となっていることは間違いない。ラモスがバロンドール獲得を目指すならば、まず取り組むべきはそのイメージを払拭することかもしれない。

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