北限の紅茶に“雲巌寺” 特製パッケージでPR 大田原

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雲巌寺を描いた特製パッケージを手にする大窪さん

 【大田原】須賀川地区産の紅茶「北限の紅茶 那須 雲巌の静謐(せい(ひつ)」に、地元の名刹(めいさつ)、雲巌寺を描いた特製パッケージが登場した。住民有志団体が大型連休に合わせて販売しようと準備を進めている。同地区出身のデザイナー大窪真梨子(おおくぼまりこ)さんが地元への思いを込めてデザインし、4月から始まる栃木アフターデスティネーションキャンペーン(DC)を盛り上げる。

 「雲巌の静謐」は住民有志の「やみぞあづまっぺ協議会」が開発し、2015年春に販売を始めた。農家の高齢化などで荒廃した茶畑を耕し、茶葉を栽培している。通常は赤やクリーム色のシンプルなパッケージだが、JR東日本大宮支社がアフターDCをPRするための配布品として採用し、特製パッケージが作られた。旅の思い出にしてもらおうと、協議会が一般向けにも販売することを決めた。

 デザインを手掛けた大窪さんは、都内の女子美術短期大、桑沢デザイン研究所で学び、就職、結婚、出産を経て実家のある須賀川地区に戻った。雲巌寺は幼い頃から身近な存在だったという。

 禅の修行道場として、観光客向けの案内や土産の販売を行わない寺の姿勢を知った上で「どうしても雲巌寺のビジュアルをお借りしたい」と要請し、原宗明(はらそうみょう)老師の助言を受けて製作に当たった。完成したパッケージは、朱塗りの反り橋と山門を水彩で描き、「禅の修行のための道場ですが、一般の方でも自由に拝観が許されています」と言葉を添えた。通常のものと同様に、商品名は原老師が揮毫(きごう)している。

 大窪さんは「自然豊かなこの地に感性を育ててもらった。たくさんの人に地域のことを知ってもらうことが、恩返しになると思う」と話す。

 雲巌寺前広場で販売。1個(ティーバッグ3個入り)300円。