「踊る大捜査線」の系譜を継ぐBSフジ話題のドラマが新シーズンに突入!

BSフジ、BSフジ4Kでは、4月1日にドラマ「警視庁捜査資料管理室」(月曜午後11:00)をスタートさせる。昨年10月から12月まで放送された「警視庁捜査資料管理室(仮)」の第2シーズンだ。番組タイトルであり、物語の舞台でもあった警視庁捜査資料管理室(仮)とは、新たに稼働する予定の「警視庁捜査資料管理センター」の設立準備室で、警視庁勝どき署管内にある資料室の一角に仮設置された部署。最終回で、“(仮)”が取れて正式に稼働することが決定し、それに伴って第2シーズンのタイトルも変更されることなった。

“~管理室”に専属で常駐するのは次長にして39歳の技術専門官・明石幸男(瀧川英次)、ただ1人。明石の仕事は過去の捜査資料をデータ化することだが、妄想癖があり、ミステリーファンでもある彼は、資料に気になる点を見つけると、勝手に推理を始め、妄想を止められなくなる。しかもその一部始終を言葉にしてしまう。ドラマはこの”ひとり妄想推理”を描くもので、毎回部署の室内のみを舞台に、全編ほぼ明石のひとり言のみで展開される。「ワンシチュエーション、主役は出ずっぱり、ひたすらしゃべりっぱなし」という大胆な構成のドラマである。

毎回の見どころは、明石の妄想のエスカレートぶりと、全力で空回りする姿……なのだが、それだけではない。たとえば第1シーズンの第1、2話。明石はある転落死事件の資料をもとに見事なまでに穴だらけでひとりよがりの推理を披露し、矛盾点を指摘されて落胆したが、なおも推理をめぐらせ、ある感動的な結論にたどり着いた。結論が真実かどうかは示されないものの、明石の暴走ぶりで笑わせるだけのドラマではない点が魅力だった。連続ドラマ初主演だった瀧川の熱演も大きな見どころで、ハマる視聴者が続出した。

■「踊る大捜査線」のスタッフ、キャストが集結!

前述通り、ほぼ主人公のひとり言のみで展開されるドラマながら、そのほかの登場人物も個性的で魅力的。明石の天敵的存在の野添久美子巡査長(小橋めぐみ)、妄想推理の矛盾点を冷静に指摘する柴田里香子巡査部長(向井地美音)、あるきっかけで明石と知り合った某署刑事課の栗山孝治巡査部長(川野直輝)、そして捜査資料管理室(仮)室長の緒方薫警部(甲本雅裕)やゲストたちと明石の会話劇も見どころだった。ちなみに野添、栗山、緒方は、「踊る大捜査線」シリーズ(フジテレビ系)に同じ名前のキャラクターが登場していて、演者も同じ。本作には総監督の本広克行ら「踊る」シリーズのスタッフが関わり、人名以外にも世界観のリンクをにおわせる設定が存在している。こうした仕掛けも話題を呼び、第1シーズン放送中に続編を待望する声が上がる……よりも早かったのではないかというタイミングで第2シーズン放送が決定。その第1話が、4月1日にいよいよ放送されるわけである。

■第2シーズンは、新レギュラー陣、ゲストも豪華な布陣

第2シーズンは新レギュラーとして秋元才加、武野功雄が出演。また第1話には、3月18日までフジテレビ系で放送されていた連続ドラマ「トレース~科捜研の男~」とのコラボ企画により、船越英一郎が虎丸良平役で登場。柳沢慎吾もゲスト出演する。第1話は明石の部下となる新人が採用されることになり、書類選考が行われるところから始まる。履歴者の中から写真がない2枚の履歴書と2枚の写真が見つかったことから、明石の妄想推理がスタート。これが問題を呼ばないはずがない。また、正式に新人が採用されてからも明石の暴走は止まらず、新人及び明石が新人と思い込んだ人物を巻き込んで混乱は極まっていく……。

先日、当選者を招待してのイベントが開催され、集まった番組ファンの反応と熱量、何より先行上映された第1話の面白さは、作品の成功と飛躍を確信させるものだった。第2シーズンも話題を呼び、従来のファンの期待に応え、新たな視聴者層も獲得していくことだろう。

シークレットイベントはファンもキャストも爆笑の渦


3月23日に渋谷のトークライブハウス「LOFT9 Shibuya」でイベント「先行試写会&赤ペン瀧川徹底解説!」が開催。まず、瀧川のもう一つの顔である“なんでも添削家”赤ペン瀧川のミニライブが行われ、主演が決定するまでの経緯、撮影裏話などがスライドショー形式で語られた。テンポのいい語り口、スライドの構成と表示タイミングの絶妙さに、場内が爆笑の渦に。続いて第2シーズン第1話が先行上映され、これも当然、爆笑の連続だった。さらにキャストの瀧川、小橋と脚本の山内直哉らスタッフが登壇してのトークショーも。番組ナレーターの渡辺真理の司会により、さまざまなエピソードが語られ、当選者たちは真剣に聞き入っていた。制作サイドと視聴者サイドそれぞれの番組にかける熱が感じられるイベントだった。

© 株式会社東京ニュース通信社