西九州道・松浦佐々道路 予算60億円計上 国交省

 国土交通省は29日、西九州自動車道松浦佐々道路(松浦IC-佐々IC)の整備に向け、2019年度当初予算に60億円を計上したと発表した。18年度当初は約40億円が計上されており、約20億円の増額。県北地域の動脈として建設を加速化させる。
 西九州道は長崎、佐賀、福岡各県にまたがる全長約150キロ。7割超の約110キロが供用されているが、松浦佐々道路約19.1キロは未開通。本県選出の金子原二郎参院議員や県、関係自治体の首長らが雇用創出や観光振興に向け、国交省や財務省などに早期完成の要望活動を強めていた。
 金子議員は「予算増額で建設がさらに進むことになる」と話した。松浦市の友田吉泰市長は「県北地域の発展のため、市としても国交省と一体となって事業のさらなる促進に努める」とコメントした。
 本県関係ではこのほか、石井啓一国交相が2月に本県入りした際、20年度に4車線化で開通する見通しを示した長崎市の国道34号新日見トンネル整備に16億1千万円を計上。大村市と諫早市をつなぐ国道34号の4車線化には3億4千万円が付いた。

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