「ショッパーズ」一時休業、横須賀 住民、買い物難民に?

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全館改装のため、4月から一時休業する大型商業施設「ショッパーズプラザ横須賀」=横須賀市本町

 京急線汐入駅前の大型商業施設「ショッパーズプラザ横須賀」(横須賀市本町)が4月、全館改装のために一時休業する。2020年に営業を再開する予定だが、汐入地区で唯一のスーパーマーケットも入居しているだけに、地域住民からは「しばらく“買い物難民”になりそう」など、困惑する声が上がっている。

 ショッパーズプラザ横須賀は1991年、ダイエー横須賀店としてオープン。2016年にイオンリテールに店舗運営が移管され、店名も変更された。

 施設は6階建てで、延べ床面積は4万5千平方メートル。飲食店、衣料品店、映画館などが入居。市内最大級の商業施設として、市民らに長年愛用されている。

 リニューアル後の再開は20年を予定しているが、地域住民にとって深刻なのは、生鮮食品や日用品を購入してきた店舗がしばらく利用できなくなることだ。

 施設には、中核テナントで、地区で唯一のスーパーマーケット「イオン横須賀店」が構えている。一方で、汐入駅前の商店街に、生鮮食品を扱う店舗は見当たらない。1キロほど離れた横須賀中央地区まで足を運べば、商店街や商業施設はあるが、丘陵地で細い路地や階段が入り組んでいる汐入地区の住民には車を持たない人も多い。

 週5日はイオン横須賀店を利用している同市坂本町の主婦(50)は「営業再開までの間、どこに買い物に行ったらよいのか…」と困惑。「車があれば、他のスーパーにすぐ行けるけれど、電車や徒歩では面倒だろう」とため息をつく。

 同市汐入町に住む女性会社員(32)は午後10時まで営業するスーパーを仕事帰りによく利用してきた。「これからは歩いて中央地区まで行かなければいけない」と物憂げだ。

 買い物客に手を差し伸べる店主もいる。地場産野菜にこだわる飲食店「カギロイ」(同市汐入町)を経営する松田一希さん(46)は約1年前から、毎週土曜に店頭で野菜を販売。休業を機に、地元養鶏所の卵も取り扱う予定で「需要が増えると思うので、横須賀の食材のおいしさを知ってもらう機会になれば」と話す。

 リニューアルの詳細は未定だ。地元町内会の男性役員(75)は「しばらく住民は不便になるが、その分、ショッパーズプラザ横須賀には地元の食、文化、特徴を生かした店舗になって、再び駅周辺を活気づけてほしい」と期待した。