モアランド逆転弾でRソックス勝利 菊池初勝利ならず

【レッドソックス7-6マリナーズ】@T-モバイル・パーク

昨季のワールドシリーズ王者・レッドソックスが、劇的な逆転勝利で今季初勝利をマークした。先発のネイサン・イバルディが3本塁打を浴びて5回6失点で降板し、劣勢を強いられたものの、ザンダー・ボガーツ、J.D.マルティネス、クリスチャン・バスケスの一発などでジワジワと点差を詰め、2点ビハインドで最終回に突入。マリナーズのクローザー、ハンター・ストリックランドから一死一・二塁のチャンスを作ると、バスケスの代打で登場したミッチ・モアランドがライトスタンドへ逆転の1号3ランを叩き込み、土壇場で試合をひっくり返した。マリナーズ先発の菊池雄星は6回3失点(自責点2)の力投を見せたが、クローザーが打たれ、メジャー初勝利はならなかった。

メジャー2先発目にして強力レッドソックス打線と対峙することになった菊池だが、安定したピッチングでしっかり試合を作った。初回を三者凡退に抑えると、2回表は先頭のボガーツに1号ソロを被弾したものの、3つの三振を奪う快投。3回表と4回表はいずれも三者凡退に抑え、味方のエラー絡みで無死一・三塁のピンチを背負った5回表は、ジャッキー・ブラッドリーJr.を併殺打に抑えるなど、最少失点で切り抜けた。6回表は二死からマルティネスに1号ソロを浴びたが、味方のリードを守ったまま降板。6回86球を投げて被安打4、奪三振5、無四球、失点3(自責点2)と先発の役割を果たし、メジャーで初めて勝利投手の権利を手にした。クローザーの乱調により初勝利は逃したものの、次につながるピッチングになったと言えそうだ。

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