打順昇格に応えた公式戦初HR 明石商・岡田「夢のよう」 センバツ

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明石商-大分 2回表明石商無死、左越えの勝ち越しソロ本塁打を放つ岡田(投手武藤)=30日午後、西宮市の甲子園球場(撮影・辰巳直之)

 第91回選抜高校野球大会第8日は30日、兵庫県西宮市の甲子園球場で2回戦があり、明石商(兵庫)が初出場の大分を13-4で破り、2016年以来、3年ぶりのベスト8進出を決めた。

 準々決勝は大会第9日の31日にあり、啓新(福井)と智弁和歌山の勝者と対戦する。

 二回、明石商の5番岡田は打球の行方を追うことなく、一塁まで全速力で走った。左翼席にボールが吸い込まれたのは、観衆のどよめきと塁審のジェスチャーで気付いた。「スタンドまで届くとは…。信じられない気持ちで夢のよう」。公式戦初本塁打が、猛攻への号砲となった。

 追い付かれた直後の攻撃。先頭打者として「流れが良くない。とにかく塁に出よう」と打席に入った。変化球に狙い球を定め、2球目の内角高めのカーブにうまく合わせた。17歳の誕生日だった昨年9月2日の練習試合以来、高校通算2本目。浜風にも押された一発に、ベンチの仲間からは「風のおかげや」と、手荒い祝福を受けた。

 1回戦の国士舘戦で2安打を放ち、打順も6番から昇格した。「僕の勘で一つ上げた。バットを内から出せる子」と狭間監督の期待に応えた。一塁手で先発したが、背番号は「4」。複数のポジションを器用にこなし、守っても五回に安打性の打球を横っ飛びで好捕した。

 1回戦に続いてバットでチームに貢献したが「僕は守備からリズムをつくるタイプ」と岡田。昨秋の背番号18からはい上がってきた3年生は伏兵に徹する構えだ。(尾藤央一)