スーパーGT富士公式テスト:DTMとの交流戦に向けGT500の3車がハンコックを装着し走行

 3月30日、富士スピードウェイでスーパーGTの公式テストの午後のセッション2が行われたが、その後16時20分から、GT500クラスの3台のマシンを使用し、ハンコックタイヤを装着した専有走行が行われた。

 すでに3月29日の段階で、2019年10月ドイツのホッケンハイムで行われるDTMドイツ・ツーリングカー選手権にホンダ、レクサス、ニッサンの3メーカーのマシンが参加すること、11月23〜24日に富士スピードウェイでDTMのマシンが参加し、GT500マシンと争う『スーパーGT/DTM特別交流戦〜日欧6メーカーによる史上初の競宴〜』が開催されることが発表された。

 このふたつのレースについての詳細は今後発表されることになっているが、タイヤコンペティションがあるGT500に対してDTMはハンコックのワンメイクとなっており、DTMに合わせハンコックが使用されるのではないかと推測されている。

 それを見据えたと思われるテストが、『タイヤテスト』という名目で、3月30日のセッション2のチェッカー後、16時20分からスタートした。参加したのはRAYBRIG NSX-GT、MOTUL AUTECH GT-R、KeePer TOM’S LC500という3台で、それぞれ山本尚貴、松田次生、平川亮がステアリングを握り走行。30分間のセッションで周回を重ねた。

 この日は富士スピードウェイのパドックにハンコックのテントが用意されたが、各車に装着されたタイヤは、サイドウォールには何もロゴがついていない状態で周回を重ねたが、手元で計測したところ、1分31秒台から33秒台ほどで周回。その直前のセッション2のGT500上位が1分28秒台だったことを見ると、約3〜4秒ほどの差があるようだ。実戦ではDTM車両との間に性能調整が入ることも予想され、さらにタイムは変動する可能性もある。

 テストは3月31日のセッション4終了後にも行われる予定だが、このテストについては、諸事情によりオートスポーツwebでは走行中の写真やドライバーのコメント等の情報をお届けすることができないので、ご了承いただきたい。

富士スピードウェイのパドックに設営されたハンコックのテント

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