日本ハム驚異の粘りで引き分け 栗山監督「これをあと141試合できるように」

日本ハム・栗山英樹監督【写真:荒川祐史】

中田は開幕戦に続く2戦連発の2号2ラン&同点2点タイムリー

■日本ハム 4-4 オリックス(30日・札幌ドーム)

 日本ハムが驚異の粘りを見せ、30日のオリックス戦を延長12回、4-4で引き分けた。4番の中田翔内野手が3回に2試合連発となる同点2ラン。2点ビハインドで迎えた9回2死満塁では中前へ同点2点適時打を放った。8人で継投した投手陣は、先発の金子弌大投手が5回4安打2失点、9回に守護神の石川直也投手が2失点したものの、計4失点でしのいだ。

 延長10回サヨナラ勝ちした開幕戦に続き、延長12回5時間12分の激闘。栗山英樹監督は試合後開口一番に「負けないことはすごく大事ですけど、やることがいっぱいあるので、しっかりやっていきます」と手綱を引き締めた。

 それでも2死走者なしから同点に追いついた9回の攻撃については手放しで褒めた。横尾俊建内野手と西川遥輝外野手の連続長短打で好機をつくると、近藤健介外野手がフルカウントから4球ファウルで粘った末に四球を選んで満塁。ここで4番の中田が中前へ弾き返した。「素晴らしかったと思います。あそこはみんなあきらめなかったし、食らいつく気持ちが形になった」と称えた。

 打線は延長12回の攻撃もあきらめない姿勢を貫いた。先頭の近藤がオリックス・近藤に12球投げさせた末にバットを折りながら中前へ運ぶ。2死後に松本剛内野手も14球投げさせた末に内野安打で出塁。2試合連続のサヨナラ勝ちとはならなかったが、勝利への執念を見せた。「全員が何とかしようと、一つに向かっていく感じはとても手応えは感じている。これをあと141試合できるように」と栗山監督はうなずいた。(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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