ソフトバンク松田宣、史上125人目の1500安打 ホークスでは7人目の快挙

ソフトバンク・松田宣浩【写真:藤浦一都】

西武との開幕戦の第1打席でホームランを放ち通算1500安打を達成

 ソフトバンクホークス、松田宣浩は、開幕戦の西武戦に「7番・三塁」で先発し、2回の第1打席で多和田真三郎から右中間へ本塁打を打ち、史上125人目の1500本安打を達成した。

 松田は滋賀県草津市出身。中京高(岐阜県)、亜細亜大を経て2005年希望入団枠で福岡ソフトバンクホークスに入団。1年目の春季キャンプから1軍で始動し、開幕戦の3月25日のロッテ戦で「7番・三塁」でスタメン出場。しかし安打は出ず。初安打は3月28日の西武戦1回に帆足から打った一打となった。3年目には規定打席に到達、以後、強豪ソフトバンクの不動のホットコーナーとして活躍してきた。

 2005年のドラフトで1500安打達成は松田が初めて。これに続くのは、高校1巡目で日本ハムの入団した陽仲壽(陽岱鋼、現巨人)は1094安打だ。

 中京高校(現中京学院大中京高)出身者としては、初の1500安打。亜細亜大学出身では、井端弘和(中日、巨人1912安打)、大石大二郎(近鉄1824安打)に続いて3人目となった。松田は、ホークスでは7人目の1500安打

〇ホークス安打数10傑 ※現役 3月30日終了時点。

1野村克也2813安打
2門田博光2317安打
3広瀬叔功2157安打
4松中信彦1767安打
5小久保裕紀1670安打
6堀井数男1513安打
7松田宣浩1502安打 ※
8飯田徳治1410安打
9河埜敬幸1384安打
10柴原洋1382安打

ソフトバンクになってから入団した選手としては最初の1500安打

 福岡移転後では、松中、小久保に続いて3位。またチームがソフトバンクになってから入団した選手としては最初の1500安打打者だ。現役でこれに続くのは長谷川勇也の1108安打、その次が内川聖一の942安打。当面、松田がチームを引っ張ることになる。

 松田は安打数だけでなく、試合数(1495試合10位)、二塁打(278本6位)、三塁打(58本4位)、本塁打(245本5位)、打点(816打点5位)の各部門でホークスの歴代10傑に入っている。三塁手としてゴールデングラブ7回は、掛布雅之(阪神)、岩村明憲(ヤクルト)の6回を抜き、中村紀洋(近鉄、中日)とならび史上最多。
松田宣浩はすでに球史、ホークス史上に残る名選手になったといえるだろう。

 松田は5月17日で36歳になる。現在4年連続で全試合出場しているが、昨年は打撃不振に陥り、6月にはスタメンを外れたこともあった。あと498本で2000本安打。これを達成するには、40歳近くまで一線で活躍しなければならない。かなり高い目標だが、今季の成績が大きなカギになるだろう。最高の滑り出しをした松田宣浩、今季はどこまで安打を積み上げるだろうか。(広尾晃 / Koh Hiroo)

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