【MLB】打者・大谷翔平に高まる期待 「2019年に見たいことトップ10」で2番目に登場

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

米メディアが「フルタイムの打者としてのショウヘイ・オオタニ」を選出

 昨年10月初旬に右肘内側側副靭帯の再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けた影響で今季は打者一本となるエンゼルス・大谷翔平投手。メジャー開幕を控える米メディアからは「2019年シーズンに最も見たいことトップ10」に堂々選出された。

 昨季はメジャー挑戦1年目で二刀流センセーションを巻き起こした大谷。打者専念となる新シーズンも早くもメジャー10大ニュースに選出されている。

「2019年シーズンに我々が最もワクワクしている10の事象」と特集したのは米メディア「ザ・リンガー」。激化の一途を辿るナ・リーグの覇権争いに次いで米国の野球ファンを熱狂させるのは、5月復帰が見込まれる大谷のバットだという。「フルタイムの打者としてのショウヘイ・オオタニ」が特集の2番目に登場する。

「確かに、ショウヘイ・オオタニは二刀流選手の方がよりエキサイティングだが、(半分ではない)他の選手と同じくらい魅力的だ」

 特集ではエンゼルスのスラッガーをこう絶賛している。昨季はメジャーへの適応に加え、打撃フォームの改造、登板日の合間の打者としての起用、そして、右肘靱帯損傷など様々なハードルに直面した大谷だが、圧巻の活躍で見事にア・リーグ新人王に輝いた。

「エンゼルスは5月までオオタニを起用できないかもしれないが、彼が戻ってくれば、彼が毎日ラインナップでどれだけのことを成し遂げられるのか見いだすことができる。身体的な全盛期に近づく中、トミー・ジョン手術のリハビリだけが彼の打撃のルーティングを困難にさせる。ルーキー時代の色々な悩みが解放されれば、彼の才能をより明確に認識することができるのだ」

打者として活躍すれば…来季以降の起用法にも影響?

 投手としては故障の影響で昨季10試合先発にとどまったが、打者としては打率.285、22本塁打、61打点、10盗塁という成績を残した大谷。wRC+(Weighted Runs Created Plus)という打席あたりの得点創出力を表す指標では、「152」という凄まじい数字を叩き出した。昨季350打席以上を記録したメジャーの打者で堂々の8位という数字だったが、肘の治療や登板間隔の影響で「打者・大谷」の本領をファンはまだ目撃していないというのだ。

 そして、今年の出来が来季以降の起用法に影響する可能性があると記事では指摘している。

「彼のパフォーマンス次第では、彼が完全復帰となる2020年にマウンドに戻す上で、エンゼルスが彼の打撃機会を危険に晒すかどうか、議論を過熱させることになる」

 復帰前からMLBシーズンで2番目に注目ポイントとして挙げられた「打者・大谷」。どんなシーズンを送るのか。一刀流ならどんな成績を残してくれるのか。米国のファンも心待ちにしている。(Full-Count編集部)

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