【MLB】イチロー“引退試合”の審判が心境を明かす 「本物のプロフェッショナル」

現役を引退したマリナーズ・イチロー【写真:Getty Images】

日本開幕戦で審判を務めたギブソン氏「東京ドームは素晴らしかった」

 マリナーズのイチロー外野手は21日、アスレチックス戦の試合後に会見を開き現役引退を表明した。レジェンドのラストゲーム、これまで歩んできた歴史には同僚、首脳陣、フロント、世界中のファンから称賛の声が挙がった。そんな中、イチローの引退試合でアンパイアを務めた2人も当時の心境を米メディア「King5」が伝えている。

 日本での開幕戦となったアスレチックス対マリナーズの開幕ゲーム。東京ドームにはイチローの“凱旋”試合を観ようと多くのファンが足を運んだ。背番号「51」の最後の雄姿となった歴史的な試合の審判を務めたのはトリップ・ギブソン氏とマイク・マッチリンスキー氏だった。

 イチローがユニホームを脱ぐことになった3月21日。歴史的な1試合をジャッジすることになった両審判もその重大さを感じていたという。記事ではギブソン氏とマッチリンスキー氏がスプリングトレーニング中にマリナーズ戦を担当することを告げられたことに言及し「恐らくイチローが引退するであろうと分かっていた」と伝えている。

 日本、アメリカで数々の記録を作り、世界中のファンから愛される存在となったイチロー。生まれ育った日本での開幕戦、そして結果的に引退試合となった一戦についてマッチリンスキー氏は「東京ドームは素晴らしかった。彼らは彼がいかに大きくて重要な存在かを本当に分かっているんだと思う。常にストイックで本物のプロフェッショナルだ。彼が引退する完璧なタイミングだった。素晴らしかった」と語っている。

 ギブソン氏は審判としての役割を果たすと同時に、一野球ファンとしてゲームを見つめた。「我々は野球ファンでもあるんだ。野球ファンじゃなければこの仕事に就かないよ」。誰もが心を動かされたイチローのラストゲーム、審判たちもレジェンドの引退には感慨深いものがあったようだ。(Full-Count編集部)

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