いろんな場所でポケット紙芝居 平和継承に一役買う

 長崎原爆で壊滅的な被害に遭った旧城山国民学校(今の長崎市立城山小)の教師の被爆体験を基にした「ポケット紙芝居」が完成。小さく手軽なスマートフォンサイズで、平和の継承に一役買っている。
 城山小同窓会などでつくる城山小原爆殉難者慰霊会が発行。「城山国民学校の物語」の紙芝居を素材に、子どもたちに手に取ってもらおうと、小さく作り替えた。縦8センチ、横14センチ。
 原爆の被害から被爆後の児童の様子まで全20場面。300部が完成し、同会が開く催しなどで子どもたちに配る。副会長の本田魂さん(75)は「分かりやすくて持ち運びも便利。いろんな場所でいろんな人に平和を広めて」。

「城山国民学校の物語」ポケット紙芝居

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