京都「上賀茂神社」で感じる格別の朝を、桜とともに。

(C)kurisencho

世界文化遺産であり、最古の神社のひとつ。正式名称「賀茂別雷神社」(かもわけいかづちじんじゃ)

厄除に五穀豊穣、そして京都三大祭の「葵祭」でも有名な上賀茂神社。4月は桜の季節になるとさまざまな桜が順番に迎えてくれるお花見の名所となります。

鳥居をくぐると、桜、桜、桜。

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4月下旬、東京を始発の新幹線で出発すると朝9時頃に到着できます。まだまだ人もちらほらな時間帯は、芝生と空と神社の放つ神聖な空気が清々しく迎えてくれます。

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鳥居をくぐり、目に飛び込んできたのは八重紅垂桜の「斎王桜」。ずっとここにいるんですよ、という桜の声が聞こえるような堂々たるゆったり感。桜の枝はあちらからもこちらからも支えられ、人々の丁寧な愛と、その愛に応えるかのように力強く咲いているのが伝わりました。

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奥の神社へ向かって進むと、次に迎えてくれたのは「風流桜」。桜の滝のようにやわらかく、可愛いらしく揺れていました。

また、孝明天皇が京都御所から賜ったという白い花びらの「御所桜」。そのほか「みあれ桜」「賀茂桜」など多種多様で、桜の時期にはいつ訪れても美しい桜が迎えてくれるでしょう。

桜のほかにも歴史的スポット「御手洗川」「立砂」も。

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境内には、百人一首「風そよぐ ならの小川の夕暮れは みそぎぞ夏のしるしなりける」(藤原家隆)にも登場した小川「御手洗川」が清らかに流れていて「みそぎ」そのもの。また、「ならの小川」の「なら」は奈良県ではなく「小川のなら」と「楢の木」の掛詞のようです。

そして、神聖なパワーに背筋が伸びる美しい円錐形の一対の立砂。賀茂別雷大神が降り立ったという由来で、魔を払う力を持っているようです。余談ですが、雪の降りつもる立砂も見事なのだとか。

世界文化遺産巡りに下鴨神社の参拝へ、お花見のおともを探しに。

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お時間があれば糺の森(ただすのもり)で有名な「下鴨神社」へのご参拝も。バスで直通ルートもあり、周辺には豆大福で有名な「出町ふたば」さん、近年オープンした「食パン専門店LAPAN(ラパン)」さんもあり、おやつを買って鴨川でピクニックという手もあります。なお、その際、お空のトンビに狙われないように注意が必要です・・・。

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出町ふたばさんの、桜の季節限定「柏餅みそ餡」。京都の白味噌と隠し味のしょうがの絶妙なハーモニー。

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「LAPAN」さんの焼きたて食パンは、ずっしりふわふわいい香り。鴨川沿いのベンチに座って、ちょこっとつまむのも至福ですね・・・。

儚い桜の季節だからこそ、自分の心の声にも耳を傾けて。

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ゆっくりと桜を愛で、鳥の声、木々の葉音、川のせせらぎに耳を傾け、体全体の五感を研ぎ澄ませ、自分と向き合う。そんな儚く贅沢な時を、神社という神聖な領域の朝を過ごすお花見もいかがでしょうか。

「上賀茂神社」

住所;〒603-8047京都府京都市北区上賀茂本山339

アクセス;京都駅から市バスで50分ほど。

(地下鉄から乗り継ぎのアクセスもありますが、バスで直通は楽チンです)

拝観時間;5:30~17:00(楼門内8:30~17:00)

ホームページ

https://www.kamigamojinja.jp/history/

「出町ふたば」

住所;〒602-0822京都府京都上京区出町通今出川上ル青龍町236

アクセス;京阪本線出町柳駅から徒歩4分

営業時間;8:30~17:30

定休日;火曜、第4水曜

参考元

https://s.tabelog.com/kyoto/A2601/A260302/26001520/top_amp/

高級クリーミー生食パン「LA PAN出町柳店」

住所;〒602-0822京都府京都上京区出町通今出川上ル青龍町249鴨川別邸1階

アクセス;京阪本線出町柳駅から徒歩4分

営業時間;11:00~18:00

定休日;なし

ホームページ

http://www.la-pan.jp/

「下鴨神社」

住所;〒606-0807京都府京都左京区下鴨泉川町59

アクセス:京都駅から下鴨神社前まで市バスで30~40分/阪急本線出町柳町駅から徒歩12分

拝観時間;6:30~17:00

ホームページ

https://www.shimogamo-jinja.or.jp/

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