子象の『ダンボ』を実写映画化! その完成度や、いかに?!

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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第594回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベりたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、3月29日から公開の『ダンボ』を掘り起こします。

鬼才ティム・バートン監督が描く、勇気を運ぶファンタジー・アドベンチャー

『アリス・イン・ワンダーランド』や『シンデレラ』、そして『美女と野獣』など、近年はディズニーアニメの実写映画化作品が目白押し。次はどの名作アニメーションが実写となるのか、楽しみにしている映画ファンも多いのではないでしょうか。

日本でもいよいよ公開となる次なる作品は、『ダンボ』。1941年製作、1954年に日本で公開され、その愛らしさでいまも大人気のディズニーキャラクターである子象ダンボの新たな物語を、鬼才ティム・バートン監督が描きました。

サーカス団に、可愛らしい子象が誕生した。地面につくほど“大きすぎる耳”を持つその子は“ダンボ”と呼ばれて、サーカスの新しい看板として期待されるが、ほかの象とは異なる姿から観客の笑い者になってしまう。

そんなダンボの世話を任されたのが、戦争から戻って来たばかりの元看板スターのホルトの子ども、ミリーとジョー。彼らは悲しむダンボを元気づけるために一緒に遊んでいるとき、ダンボがその大きな耳で空を飛べることを発見する。“空飛ぶ子象”の噂は瞬く間に広がり、ダンボを利用して金儲けを企む興行師によって母象のジャンボと引き離されてしまう。

「ママに会いたい」。悲しみにくれるダンボに心を動かされたホルト一家とサーカス団の仲間たちは、引き離された母を救い出すために立ち上がる…。

今作では、ダンボのトレードマークである青い目と大きな耳を完璧に再現。ゾウのリアルな動きと表情が実に感情豊かで、観る者を釘付けに。そして耳を翼のように広げたフライングシーンは、実にファンタジック。

いささか不器用に、しかしダイナミックに飛ぶ姿からは、“耳が大きすぎる”というコンプレックスから解き放たれたときの躍動感と同時に、「サーカスで空を飛べばママに会える」と信じて頑張るダンボの健気さも伝わって来て、一抹の切なささえ漂って来ます。ディズニー・アニメション実写化シリーズのなかでも屈指の名シーンと言っても過言ではないでしょう。

自分らしさを見つけること、そして自分らしくいることの大切さを教えてくれるオリジナル版のテーマをより深く、より丁寧に掘り下げた本作。かねてからディズニーの名作アニメ『ダンボ』がお気に入りだったと公言するティム・バートン監督ならではの優しさに満ちた、新たな名作です。

ダンボ
2019年3月29日(金)から全国ロードショー
監督:ティム・バートン
出演:コリン・ファレル、マイケル・キートン、ダニー・デヴィート、エヴァ・グリーン
日本語吹替版:西島秀俊、井上和彦、浦山迅、沢城みゆき
日本版エンドソング:竹内まりや「ベイビー・マイン」(ユニバーサル・ミュージック)
©2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved
公式サイト https://www.disney.co.jp/movie/dumbo.html

八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。
機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。
初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。
トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com