F1第2戦バーレーンGP予選トップ10ドライバーコメント

 2019年F1第2戦バーレーンGP予選でトップ10に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。

■スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウシャルル・ルクレール 予選=1番手

2019年F1第2戦バーレーンGP 初ポール獲得のシャルル・ルクレール(フェラーリ)がガッツポーズ

 ポールポジションにはポイントが与えられないし、レースは明日だから、できるかぎり冷静であろうとしたけれど、初のポールポジションに感情が込み上げてきている。

 今日は素晴らしい一日で、ここまではチーム全体にとって素晴らしい週末となっているので、明日もこの状態が続くことを願っている。

 予選ではすべてをうまくまとめ上げられるかどうかが重要になると昨日言ったが、開幕戦とは違って、今回はそれを実行できたようだ。周回を重ねるごとに、マシンの中での感触は快適になっていったので、満足している。

 素晴らしい気分だけど、ここからはレースに集中し、最高の結果を持ち帰るべく努力しなければならない。

 チームにベストな結果をもたらしたい。完璧な戦略を探り出すために、レースの前にチームと話をするよ。コースが汚れていてホイールスピンしやすい状態だから、おそらくはスタートが鍵になるだろう。

(トップ3記者会見で語り)オーストラリアではQ3でミスをしたから、ここでは同じミスは絶対しないと決めて、そのためにものすごく努力した。だから本当にハッピーだ。目指していたとおり、セクタータイムのベストを3つつなげることができた。
(セバスチャン・ベッテルに勝ったことについて)セブは素晴らしいドライバーだから、彼からたくさんのことを学んできたし、シーズンを通してこれからも学んでいくことだろう。本当にハードな戦いだったから、彼に勝つことができてとてもうれしい。最高の一日だ。

(チーム代表マッティア・ビニットが、チームメイト同士がリスクを冒してバトルをすることは避けるべきだと言ったことについて)決勝前のミーティングはこれからだから、(戦略については)何とも言えない。明日もなんとしてもトップの座を守りたいし、そのために全力を尽くす。でも僕らはチームだから、協力し合う必要があると思っている。

■スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウセバスチャン・ベッテル 予選=2番手

2019年F1第2戦バーレーンGPシャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得

 今日の僕らはトップ争いができた。重要なのは、望んでいた位置に戻ってこられたということ。肝心なのは明日だけれど、2週間前よりもずっと良い位置につけることができてとてもうれしいよ。

 今日はフェラーリにとって素晴らしい結果を出せた。なんといってもシャルル(・ルクレール)がQ3で見事なラップを決めたことに尽きる。ポールにつくのにふさわしい仕事をした。彼は良い青年なんだ。F1でポールを獲ったのだから、青年というか、大人として見るべきだね。今日、大きな成果を出したことを僕としてもうれしく思っている。おめでとう!

 週末を通して、僕らには1ラップの速さがあり、それを今日の予選で確認できた。向上を感じているし、自分たちが正しい位置に戻ってきたことが分かってよかった。

(トップ3記者会見で語り)今日は僕にとっては理想的な日ではなかった。でも、理想的な日であったとしても、今日の彼(ルクレール)に勝つのは簡単ではなかったと思う。
 決勝でも1-2を維持するため、チームとして取り組んでいく必要がある。どちらが前でもチームにとっては関係ない。シャルルにはポールポジションのアドバンテージがある。スタート後、どういう展開になるのか見ていくよ。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツルイス・ハミルトン 予選=3番手

2019年F1第2戦バーレーンGP予選会見 シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)

 今日の予選は本当に楽しかった。それに、今週末のなかで、自分たちが進歩していることを確認できたのもよかった。

(F1初ポールを獲得した)シャルル(・ルクレール)におめでとうと言いたい。彼は素晴らしい仕事をして、ポールというふさわしい位置を手に入れた。

 今週末、フェラーリのペースが強力なことは分かっていた。彼らとの差を縮めようと懸命に取り組んできたが、彼らはストレートが本当に速かった。今日の僕らはその部分で多くのタイムを失っていた。

 マシンの感触は良かったよ。理由は分からないけれど、過去に、このコースが僕らのマシンにぴったり合う状態だったことは一度もない。けれども今日は、それなりに良い位置につけられたと思う。明日もいい感触を得られるといいね。

 とても厳しいレースになるだろう。体力的にきつく、タイヤへの負担も大きい。でも昨年はレースペースは良かったから、今年もそうであることを願っている。わくわくするようなバトルが大好きだ。レースはそうあるべきだと思っているからね。

(フェラーリとのギャップについて語り)フェラーリはとてつもなく速い。ストレートでかなりのスピードを稼いでいるんだ。セクター1では直線スピードの違いだけで、0.3秒とか0.2秒僕らは遅かった。
 でも重要なのは明日だ。彼らに戦いを仕掛けるよ。フェラーリは(予選では)信じられないほどのペースを発揮したけれど、だからといって倒すのが不可能とは限らない。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツバルテリ・ボッタス 予選=4番手

バルテリ・ボッタス(メルセデス)

 4番手というのは満足のいく結果ではないけれど、悲惨な結果でもない。ルイス(・ハミルトン)からは、ほんの100分の数秒差だった。そしてフェラーリは単純に僕らより速かった。今日はポールをつかむのは無理だったと思う。

 フェラーリは週末を通して力強いペースを見せているが、特に驚きはしないよ。彼らがメルボルンで直面した問題に対して解決策を見つけ出してきたのは明らかだ。僕らもこの週末のなかで進歩はしているけれど、彼らの優位は崩れなかった。

 けれども肝心なのはレースだ。僕らのレースペースはかなり強力だし、タイヤに関してもうまくいっていると思う。だからトップ争いに加われるはずだよ。エキサイティングなレースになりそうだ。

■アストンマーティン・レッドブル・レーシングマックス・フェルスタッペン 予選=5番手

2019年F1第2戦バーレーンGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

 今週末、僕らはマシンバランスの面で苦労している。特にソフトタイヤを装着したときが厳しい。

 予選ではオーバーステアがひどくて、パワーをかけるとマシンがスライドした。そのためにバランスの面で何をすべきか、コーナーにどういうアプローチをとるべきなのかを予測するのが難しかった。

 Q3でアタックできたのは1ラップだけだったので、一発勝負ですべてをかけて走った。やり残したことは何もないと感じている。

 フェラーリとメルセデスの後ろの位置にもちろん満足はできないが、5番手という結果を喜んでもいる。Q1とQ2ではこのポジションを狙って戦えるとは思わなかったからね。

 明日は面白いレースになりそうだ。僕らは決勝の方が競争力を発揮できるはずだからね。プラクティスではミディアムタイヤを装着してのロングランでいいパフォーマンスを発揮できていた。

(今週末の苦戦について語り)自分たちの位置が分からず、予想ができないまま予選に臨んだ。マシンバランスに苦しみ続け、今も満足できる状態ではない。本当に厳しい予選だったから、5番グリッドを確保できてよかった。もっとずっと悪いポジションになったかもしれなかった。
 予選中もバランスに苦労し、あらゆることを試してみたが、解決法が見つからなかった。今日はベストを尽くした。もちろん今日のパフォーマンスには満足できないけどね。

 明日、(決勝のコンディションで)マシンがどういう動きをするのかを見ていく。今週末はソフトタイヤをうまく機能させられずにいるけれど、それに比べるとミディアムコンパウンドでは競争力がある。

■リッチ・エナジー・ハースF1チームケビン・マグヌッセン 予選=6番手

ケビン・マグヌッセン(ハース)

 うれしい結果だし、予選に向けてマシンの状態を仕上げてくれたチームのことを誇りに思っている。速い方のレッドブルから千分の数秒差で6番手になれたことは、かなり良かったし、ちょっと予想外だったかもしれない。

 僕らは彼らと肩を並べている。レースでは手こずらせてやれたらと思っているよ。僕は良いスタート位置につけているから、やるべきことの最初のひとつは済ませているんだ。ここからだよ。

 金曜日のフリー走行では、レースシミュレーションは予選シミュレーションほど良くなかったけれど、明日はそれを変えて、良いレースができたらいいな。

■マクラーレンF1チームカルロス・サインツJr. 予選=7番手

2019年F1第2戦バーレーンGP予選日 カルロス・サインツJr.(マクラーレン)

 良い予選だったよ。セッションの展開に満足だけど、最後に6番手を逃したのは残念だった。それでもマシンからすべてを引き出したと思うし、7番手はレースに向けて良いスタート位置だ。
 サーキットの現場に来ているスタッフ、ファクトリーで働いているスタッフなど、チームの全員を心から祝福したい。両方のマシンがQ3に進出できたのは、冬の間に行ってきた彼らの懸命な作業の成果だ。全員が誇りに思うべきだよ。

 でもまだ仕事は終わっていない。自分自身の今季初入賞を目指しているから、これからレースに気持ちを集中させていく。7番手からならチャンスは十分あると思うから、やってやるよ。

■リッチ・エナジー・ハースF1チームロマン・グロージャン 予選=8番手

ロマン・グロージャン(ハース)

 2台がともにトップ10入を果たせて、予選には満足していいんじゃないかと思うし、とても励みになる。

 トップ10のなかでは、パフォーマンス面で僕らが最も安定していたみたいで、それは良いことだよ。いつだってもう少しを望んでしまうものだけど、8番手になれてうれしい。

 明日のレースは楽しいものになるはずだ。長く暑いレースで、タイヤにひどいデグラデーションが発生するだろう。レースをするうえでは素敵なコースだ。多くのポイントを持ち帰れることを願っているよ。

■アルファロメオ・レーシングキミ・ライコネン 予選=9番手

F1バーレーンGP現地情報

 今日はマシンの力をめいっぱい引き出して走った。いい仕事をしたと思う。マシンの感触はいいけれど、金曜FP2で(マシントラブルのために)走行時間を失って、ロングランが全くできなかったから、明日の決勝がどういう展開になるのか予想できない。明日は強い風が吹くという予報を聞いた。レースはコンディションに大きく左右されるだろう。

■マクラーレンF1チームランド・ノリス 予選=10番手

2019年F1第2戦バーレーンGP予選日 ランド・ノリス(マクラーレン)

 全体的に見て(予選は)かなりうまくいった。いい走りができたと思うが、いくつかミスをしたので、オーストラリアの時ほどのいい仕事はできなかったと感じている。

 このコースの方がよく分かっているし、それほどテクニカルではない。それでも小さなミスを犯しやすいコースなんだ。ターン10の入口で少し回りきれなくて、ロックアップするほどではなかったけれど、わずかにタイムを失った。

 カルロスと並べたらよかったんだけどね。あと少しだった。彼との差はコンマ1秒ほどにすぎないから、それなりに満足だよ。

 10番手からのスタートだと、楽なレースにはならないだろう。このタイヤはそれほど悪いものだとは思っていないけれど、後ろのライバルたちはスタートタイヤについて、より多くの選択肢を持っている。どうなっていくかを見守るだけだね!

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