『Planet Football』は27日、「現在ヨーロッパのビッグリーグでプレーしているリヴァプール下部組織の卒業生10名」という記事を掲載した。
これまで多くの若手選手を育ててきたリヴァプールのアカデミー。そこを経てプロデビューした選手の中で、ビッグリーグでプレーできている10名とは?
ラヒーム・スターリング(マンチェスター・シティ)
QPRのユースでキャリアをスタートさせたスターリングは、2010年に15歳でリヴァプールの下部組織に入団。2年後ウィガンとの試合でデビューを果たし、クラブ史上3番目の若さで出場している。
彼は厳しい形でリヴァプールを去ったかもしれないが、そのかわりに4900万ポンドというお金を残していった。そしてグアルディオラの下で凄まじい成長を遂げた。
マーティン・ケリー(クリスタル・パレス)
EURO2012でイングランド代表の5番を着けていたのは誰か?このマーティン・ケリーだったということを覚えているだろうか。彼はマージーサイドで生まれ、7歳でリヴァプールの下部組織に入団したという選手だ。
その2012年のマンチェスター・ユナイテッド戦で膝の前十字靭帯を断裂してしまい、半年以上の離脱を余儀なくされた。それさえなければ、今トップクラスのDFとして名を馳せていたかもしれない。
コナー・コーディ(ウォルヴァーハンプトン)
生粋のスカウサー(リヴァプール人)であるコーディは、リヴァプールをサポートしながら育ち、愛するクラブで2試合に出場した後、ハダーズフィールド・タウンへと移籍していったという経験を持っている。
そして彼は今ウォルヴァーハンプトンでヌーノ監督の下でセンターバックのポジションを掴み、プレミアリーグを戦っている。おそらく今シーズンの最終節、リヴァプールとの試合では複雑な感情を抱きながらプレーするだろう。
スソ(ミラン)
15歳でカディスからリヴァプールのアカデミーにやってきたスペイン人。ケニー・ダルグリッシュに高く評価されてトップチームに呼ばれ、17歳で初のプロ契約を結んだ。ただリヴァプールではなかなか花開かず、アルメリアへのローンを経てミランへと移籍していった。
彼はリヴァプールでの日々について「それほどプレーしなかったが、ジェラードやスアレス、コウチーニョ、キャラガーらと同僚になった経験は決して忘れられない」と話し、「いつかリヴァプールで活躍したいよ」とも宣言していた。
リー・ペルティア(カーディフ)
マージーサイドで生まれ、10歳でリヴァプールの下部組織に入団したディフェンダー。ラファエル・ベニテス監督の下でトップチームにデビューし、カップ戦などで4試合に出場している。
ローン移籍を経て2008年に退団することになったが、その後下部リーグでじわじわと経験を積み成長。カーディフでは重要な選手となりプレミアリーグ昇格を勝ち取った。32歳で今季が初めてのプレミア挑戦である。
ジョーダン・アイブ(ボーンマス)
チャールトンとウィコムのユースで育ったアイブ。16歳でリヴァプールに入団し、『NEXTスターリング』と呼ばれた。しかし最終的には1500万ポンド(およそ21.76億円)でボーンマスへと売却されることに。
ユルゲン・クロップ監督には常にその才能を評価されてきた。辛口で知られるジェイミー・レドナップも彼を称賛していた。しかし、今のところはアイブの契約に含まれている買い戻し条項が行使されることはなさそうだ。
ジェローム・シンクレア(オックスフォード)
ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンから14歳でリヴァプールへとやってきた彼は、契約紛争を経て2016年にワトフォードへと去っていった。ただこのストライカーは結局あまりブレイクできなかった。
ワトフォードではポジションを掴みきれず、バーミンガム、サンダーランドにローン移籍。それでもなかなか結果を残せていなかったが、今季オックスフォード・ユナイテッドでは6試合で2ゴール。わずかに光明が見えてきた。
ミケル・サン・ホセ(アスレティック・ビルバオ)
このランキングの中ではそれほど知られていないかもしれないが、おそらくトップクラスにキャリアを成功させている選手だ。「リヴァプールにいたから今の自分がある。シャビ・アロンソら一流の選手とともにプレーし、成長を助けてくれたコーチに囲まれたことが重要だった」と語るミケル・サン・ホセ。
2007年にアスレティック・ビルバオから加入し、2年後に古巣へと復帰。その後スペイン代表にも選ばれるようなDFに成長し、EURO2016にも出場した。
ペーテル・グラーチ(RBライプツィヒ)
アンドレアス・シモンやクリスティアン・ネメトに続き、MTKブダベシュトから獲得した選手。グラーチはリヴァプールでベンチにも座れなかったが、ヘレフォードやトランメア、ハル・シティへのローンを経験している。
2013年にレッドブル・ザルツブルクへと移籍するとまたたく間に評価を高め、その後ドイツの姉妹クラブであるRBライプツィヒにステップアップ。ハンガリー代表としてもEURO2016に出場した。
シェイ・オジョ(スタッド・ランス)
この10名の中では唯一まだリヴァプールに保有権がある選手。現在はフランス・リーグアンのスタッド・ランスへと貸し出されている。
MKドンズから14歳でリヴァプールにやってきたオジョ。13歳でU-18のチームでプレーしていたという天才であり、200万ポンド(およそ2.9億円)が支払われるなど異例の取引だった。ただ、トップチームではなかなか結果を残せず…。