同点の3回に二盗成功をアピール、リクエスト成功で勝ち越しホーム
■日本ハム 3-1 オリックス（31日・札幌ドーム）
日本ハムの西川遥輝外野手が31日、本拠地でのオリックス戦に「1番・中堅」で出場。3安打1四球1盗塁と打線を牽引し、3-1の勝利に貢献した。
クールな男の猛アピールが流れを変えた。同点で迎えた3回1死から中前打で出塁して、二盗を試みた場面。アウトの判定に「違う」とばかりに右手を何度も振る。ベンチ向かって両手で四角形のポーズを示すと、栗山英樹監督がリクエストを要求。判定はセーフに変わり、満員の本拠地が一挙に沸いた。2死後に近藤の中前適時打で、勝ち越しのホームを踏んだ。
リクエストの場面について「タッチされてないもん」と振り返った西川。猛アピールついては「（盗塁が今季）1個目なので」とニヤリと笑った。
バットでも大きな存在感を発揮した。慣れ親しんだ「1番」に戻って3安打。初回に四球を選ぶと、3回に中前打、5回に右翼線二塁打、7回に左越え三塁打で好機を演出した。「自分の中ではいいヒットが増えてきた」と納得の表情だ。
打順には、こだわらない。「監督から『（打順が）決まるまでは迷惑をかけるけど頼むな』と言われている。監督の悩みを1つでもなくすことができれば」と、任された打順で仕事を果たすだけ。「2番」に座った前日も2安打しており、昨季までのスロースターターが開幕3連戦で12打数5安打と絶好のスタートを切った。（石川加奈子 / Kanako Ishikawa）
