レッドソックスが正遊撃手・ボガーツと契約延長へ

マリナーズとの開幕シリーズ4連戦を1勝3敗で終え、不本意なスタートとなったレッドソックスだが、良いニュースが飛び込んできた。MLB公式サイトのマーク・フェインサンドによると、レッドソックスは正遊撃手のザンダー・ボガーツとの6年1億2000万ドルでの契約延長が成立目前になっているという。ボガーツの今季年俸1200万ドルを加えると7年1億3200万ドルとなり、好打の遊撃手として活躍中のボガーツは2025年までレッドソックスの一員としてプレイすることになった。

ボガーツの契約延長が無事に成立すれば、レッドソックスにとってはスプリング・トレーニング終盤にクリス・セールと結んだ5年1億4500万ドルの契約延長に続く大型契約となる。レッドソックスは、昨季ワールドシリーズ制覇を成し遂げたチームの中心選手2人を長期にわたって引き留めることに成功した。

アルバ出身のボガーツは、2009年8月にレッドソックスと契約。2013年にメジャーデビューを果たし、2014年から正遊撃手を務めており、今季終了後にフリーエージェントとなる予定だった。そのため、契約延長交渉の行方が注目されていたが、ボガーツはフリーエージェントとなるより、レッドソックスとの契約延長に応じることを選択したようだ。

現在26歳のボガーツは、2015年から2年連続でシルバースラッガー賞を受賞し、2016年にはオールスター・ゲームにも選出。メジャー1年目の2013年と昨年にワールドシリーズ制覇を経験している。昨季は4月に故障者リスト入りし、136試合の出場にとどまったものの、打率.288、23本塁打、103打点、OPS.883と自己最高の成績をマークした。

なお、レッドソックスは昨季のア・リーグMVP、ムーキー・ベッツが2020年シーズン終了後にフリーエージェントとなるため、こちらも契約延長交渉の行方が注目されているが、ベッツは契約延長に応じず、フリーエージェント市場に打って出る意向を示している。2年後にベッツ流出の可能性はあるものの、ひとまず好打の遊撃手を2025年までキープできたことは、レッドソックスにとって朗報と言えるだろう。

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