ずっと「れいわ」と呼ばれてきた 鎌倉の令和さんびっくり

 「おめでたいことだと思うけど、本当にびっくりだよ」。鎌倉小町商店会会長の高橋令和(のりかず)さん(76)=鎌倉市小町=は、期せずして新元号と名前が一致したことに、驚きを隠さない。

 発表直後、マスコミ20社ほどから、問い合わせの電話が殺到。妻が営む工芸品販売店にはテレビ各局が取材に詰め掛け、新元号の感想を求められた。

 名前は、鶴岡八幡宮の宮司に付けてもらった。祝詞言葉から取り、「健やかに和を尊ぶ」との意味合いが込められているとか。「ずっと間違って『れいわ』と呼ばれてきたので、新元号には耳慣れた響きもある」と話す。

 今年は喜寿、来年は金婚式を控え、めでたい事続きの高橋さんは「皆さんが平和で豊かに暮らせる、いい時代になってほしいね」と笑顔で語った。

 高橋さんの戸籍上の名前は、令が、一番上の部首「ひとやね」の下に、カタカナの「マ」を書く。

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