某少年サッカークラブの指導者が衝撃の発言 なぜ暴力はなくならないのか?

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関東にある某少年サッカークラブ(試合は年間に数試合で実質スクールに近い)に見学に行った保護者から話を聞き、衝撃を受けた。現在のそのサッカークラブの現状を基になぜ日本のスポーツ界から暴力がなくならないかを検証

「うちのクラブでは時に暴力もあります」指導者による衝撃の発言

関東にある某少年サッカークラブ(試合は年間に数試合で実質スクールに近い)に見学に行った保護者から話を聞き、衝撃を受けた。コーチが「サッカーの実力は生まれつきの能力で決まっています。うちは厳しいし、時に暴力もあります」と発言したようだ。

同クラブは試合は年間に数試合で実質スクールに近い形で運営をされている。日本サッカー協会への

登録はなく、希望者のみクラブ登録してある同系列のチームで試合に出場することができる。長年続いていることもあり、サッカー強豪校にも多くの選手を輩出している。

しかし、そんなクラブでありながらも、サッカーの実力が生まれつきの能力で決まるかのような発言と暴力の実態をも指導者が平気で口にしている。

子ども達誰もが持つセンスや才能、可能性を見出し、伸ばしてあげられるようにするのが指導者の

本来の仕事であるべき。まだまだ今の日本ではこのような残念な指導者達が多くいる現状がある。

なぜ暴力はなくならないのか?

なぜ、こうした暴力はなくならないのか?暴力が当たり前だった世代で育った保護者達が影響しているのでないだろうか。

現在の小学生年代の子どもを持つ保護者の世代は昭和の後半に生まれた30代~40代が中心となっているだろう。その世代では、学校の教師による暴力、いわゆる体罰が普通に行われたようだ。

「厳しくしてくれたほうがメンタルが強くなる」「厳しくても試合に勝てるならそれでも良い」

そんな保護者の思いが暴力や罵声を浴びせる指導者が未だに多い原因ではなかろうか。

そして、指導者自身も過去に体罰を受けていた経験があることも影響しているといえるだろう。

日本で体罰問題が本格的に問題視されたのは、2012年の大阪の高校で起きたバスケットボール部に

所属する生徒が顧問による体罰で自ら命を絶った事件が起きて以降だろう。何十年も前から海外では

暴力、体罰が問題視されている。日本は確実に世界に遅れを取っている。

日本からこうした暴力が減らないのは、勝利至上主義も影響しているだろう。全国優勝経験が複数回ある某強豪サッカー少年団でも監督やコーチ陣が罵声を浴びせたり、試合後に走って帰らせるなどが

日常茶飯事だ。実際、試合を見に行ってもコーチが「何やってるんだ!」とか「おい!」というような声がピッチに響き渡る。

そして何より問題なのが、保護者がそれを容認し、子ども達も「勝てるからどんなに厳しくても良い」と思うことにあるだろう。同少年団の監督は日本サッカー協会や登録する都道府県のサッカー協会から何度も注意を受けているが、「うちは日本1厳しいチームだと思っている」とメディアに対して発言していて、変わる気配は全くない。ただ、そんなクラブも4年生までは厳しいこともなく、楽しくにプレーできるという。厳しくなるのは5年生からで、厳しいのは嫌な子どもや耐えられない子どもは他のクラブに移籍していくという。

「4年生までは楽しくプレーさせる」という考えを持ちながらもなぜ突如勝利至上主義になるのか?

やっているサッカーはいわゆるフィジカルとスピードを生かしたシンプルで勝てるサッカーだ。

裏にボールを蹴って、足が速く、フィジカルの強いフォワードが点を決めて勝つ、至ってシンプルなサッカーで数々のタイトルを勝ち取っている。結果的に勝てるから、保護者も子どもも満足しているのだろう。たしかに、その時その時はそれで良いのかもしれないが、中学、高校と続くサッカー人生

を考えると勝利することよりも大切なことがあるに違いない。

少しずつ、サッカー界やスポーツ界を変えようとする動きが出てきていて、多くの人が尽力している。今後の改善を願うばかりだ。