路面電車運賃 10円値上げ 長崎電気軌道

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路面電車内の運賃表示が大人130円、子ども70円に張り替えられた=3月31日、長崎市大橋町、長崎電気軌道浦上車庫

 長崎県長崎市で路面電車を運行する長崎電気軌道は1日、運賃を120円(子ども60円)から10円値上げし、130円(同70円)にした。改定は2009年10月に100円から20円引き上げて以来9年半ぶり。全線均一運賃としては全国で最も安い料金を維持した。

 改定率は8.33%(子ども16.66%)。このほか、障害者が70円(子ども40円)、団体(25人以上)は中学生以上1人あたり110円、小学生1人あたり60円といずれも10円アップ。長崎スマートカードで11回乗車する場合は1300円、これまでより100円高くなった。1日乗車券は500円(子ども250円)で据え置いた。定期運賃も軒並み引き上げ、通勤1カ月の場合4830円を5230円にした。

 同社によると、2017年度の利用実績は1673万人。沿線人口の減少やマイカー通勤者の増加を背景に減少傾向にあり、2021年度は1474万人と推計している。一方で、超低床車両を2億3700万円で購入し3月に運行を開始。全国で相互利用が可能なICカード乗車券nimoca(ニモカ)を20年度までに3億4200万円かけて導入する。同社は「利用者には負担をおかけするが、ご理解いただき、サービス向上に努めたい」としている。

 この日乗車した主婦(33)は「(昨年12月の)路線バスに続く値上げで痛い。子どもぐらい免除してほしいが、バリアフリーを進めるのに10円で済むなら仕方がないとも思う」と話した。

 同社は前日夜から、営業車両69両や停留所39カ所の運賃表示を変更。混乱はなかったとしている。